ヤ投完封リレー 虎今季初のカード負け越し

[ 2008年5月1日 21:32 ]

6回、ヤクルトに先制を許し、うなだれる阪神先発・ボーグルソン

 【ヤクルト2―0阪神】ワンチャンスをものにしたヤクルトが勝率5割に復帰した。館山が7回1安打無失点で初勝利。6回に川島慶の二塁打とガイエルの犠飛で2点を奪取。安打はこの回だけだった。阪神は1安打に抑えられ、10カード目で初の負け越し。

 ≪館山荒れ荒れ今季初勝利≫キャンプ前から高田監督が期待していた「先発3本柱」の1人、館山が7回1安打無失点で、ようやく今季初勝利を挙げた。オープン戦から調子が上がらず、出遅れていただけに、復活を印象付ける内容だった。
 ただ気掛かりなのは6四球と荒れた制球。「本当に駄目。真っすぐも走っていたし、スライダーもコントロールできたが、ここという場面で真っすぐとフォークボールがとんでもないところへ行ってしまった」と反省した。

 ≪荒れ球に手を焼いた虎≫ 終わってみれば今季チーム最少の1安打。これでは手の打ちようもない。阪神は開幕から10カード目で初めて、同一カードを負け越した。
 序盤から投手戦が続き、どちらも1本の安打が出なかった。岡田監督が「逆球と言うか、絞り切れなかった」と振り返ったように、館山の荒れ球に手を焼いた。
 惜しかったのは5回。1死から野口がチーム初安打を放つと、ベンチは関本に送りバントの指示。次が投手の打席にもかかわらずだ。打撃も良いボーグルソンが期待に応えて四球を選んだが、続く赤星があえなく左飛。赤星は「きょうは僕のせいで負けた」と敗戦の責任を背負い込んだ。
 9回には指揮官がベンチを飛び出す一幕も。金本が見逃し三振の判定に抗議した。岡田監督は「カネ(金本)はあんなに文句を言わないからな」と、判定にもイライラは募る一方だった。
 わずか1安打に終わったのは、2006年9月16日に中日の山本昌に無安打無得点試合をされて以来となる最少の数字。両リーグ最速の20勝到達も持ち越しとなった。

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2008年5月1日のニュース