坂本花織「結婚しました」 引退会見でサプライズ発表 指導者として後進の育成に励む

[ 2026年5月14日 05:00 ]

<坂本花織引退会見>会見に臨む坂本花織(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 フィギュアスケート女子のミラノ・コルティナ五輪銀メダリストで、引退を表明していた坂本花織(26=シスメックス)が13日、神戸市内で会見を開き、今月5日に結婚したことをサプライズで発表した。相手は大学時代に知り合った同学年の一般男性で、競技関係者ではないという。既に指導者としてのキャリアも歩み出しており、自身が育った神戸クラブで後進の育成に励んでいく。

 1時間以上に及んだ引退会見のラストだった。坂本は集まった約120人の報道陣に感謝を伝えた後に「この場を借りて、もう一つ報告があります」と切り出した。「私事ではありますが、先日、結婚いたしました」。唐突な発表に、どよめきが起きた会見場。異例ともいえる引退会見での結婚発表を終え「これがやりたかった」とちゃめっ気たっぷりに笑った。

 お相手は神戸学院大の学生時代に知り合った同学年の一般男性。司会者から「どのような方ですか?」と聞かれ「私とは本当に真逆の方で…。常に冷静に物事を考えられる人。でも、楽しむことを忘れず、一緒に面白いことをしたりしてくれる人」と照れ笑いを浮かべた。フィギュアスケート関係者ではないといい「5月5日に(籍を)入れました」と明かした。

 五輪には日本女子で史上初めて3大会に出場し、団体と合わせて最多4個のメダルを獲得。現役最後となった3月の世界選手権で4度目の優勝を果たし、有終の美を飾った。21年4カ月に及んだ競技生活。「現役で一生懸命練習するっていうのは、凄く青春なんだなと感じている」と昔を懐かしんだ。既に指導者としてのキャリアもスタートさせており、スケート教室などで教えているという。

 今後はコーチ業と並行してアイスショーにも出演していくが、将来的には自身が育った神戸クラブでの指導に専念する予定。「“スケートは楽しいんだよ”ということを子供たちに伝えたい」と口にした一方で「たくさん世界に羽ばたく選手を育てていけるように頑張っていきたい」とトップアスリートの育成にも意欲を示す。

 「分かりやすく言えば、(4歳から指導を受けた)中野(園子)先生みたいな先生になりたい。技術だけじゃなく、人間性の部分でも伝えられたら」

 厳しく愛情を持って教えてくれた恩師を理想とし、第二の人生を歩んでいく。

 ≪報道陣にメッセージカード≫坂本から報道陣一人一人にメッセージカードが贈られた。「メディアの皆さまへ」と題して「嬉(うれ)しい時も悔しい時も、いつも寄り添っていただき、私の雑談にも付き合ってくださり感謝の気持ちでいっぱいです」などとつづった。取材の際には、競技以外の話題も記者とざっくばらんに話すのが定番。「記者や報道の皆さんに、いろんな形で私の思いを文字にしたり映像にしてもらえたので」と語った。

 ◇坂本 花織(さかもと・かおり)2000年(平12)4月9日生まれ、神戸市出身の26歳。神戸野田高―神戸学院大出。03年のNHK連続テレビ小説「てるてる家族」でヒロインの姉がフィギュアスケートをしているのを見て興味を持ち、4歳で始める。世界選手権は日本勢最多の4度制覇。全日本選手権は5連覇を含む6度の優勝。1メートル59。趣味はドライブ。

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

スポーツの2026年5月14日のニュース