【二所ノ関親方 九州場所総括】若手台頭の一方で…両横綱の課題が浮き彫りに

[ 2025年11月25日 05:20 ]

優勝決定戦で豊昇龍(左)を破った安青錦
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 スポニチ本紙評論家の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)が大相撲九州場所を総括した。

 一年納めの場所は安青錦の安定感が目立ちました。まだ強くなるでしょうし、体重を増やしていければ相撲の幅も楽しみも広がります。一方で、東西の横綱は今後への課題が浮き彫りになりました。

 豊昇龍は本割、決定戦と安青錦に連敗。2番ともいいところがなく力の差すら感じさせてしまった。必死に突っ張ってもその下をかいくぐられ対応された。まるで詰め将棋のように攻められて、攻め手がない。何も出てこなかったですね。立ち合いもちょんとついて立つスタイル。圧力をかけられず軽い印象があるので見直すべきかなと思います。

 私も照ノ富士に3連敗したことがありましたが、相手を研究しスタイルも見直したことで力が向上した経験があります。豊昇龍もここまでやられたことで大きく変われるチャンスかもしれません。能力は高いものがあるのだから、形や立ち合いの修正などきっかけ一つで強さを取り戻せるはずです。

 大の里はどこかの使い方が悪かったからケガをした。それを自身の体が教えてくれました。この現実をどう受け止めて今後に生かすか。今場所も日を追うごとに体がしぼんでいき、終盤は背中の肉がえぐれて痩せているように見えました。心身ともに相当ダメージがあったようです。体調管理や日頃の稽古の取り組みを見直さないと同じことを繰り返します。ケガして強くなるという言葉もあります。プロになって初めて壁に当たったので、それをぶち破って成長することを期待します。

 年も変われば新戦力も駆け上がってきます。義ノ富士、藤ノ川ら楽しみな若手も増えてきました。2026年の大相撲も盛り上がること間違いなしです。(元横綱・稀勢の里)

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