【女子ゴルフ】荒木優奈 史上初新人日米ツアー制覇に王手 年間賞金1億円見えた「渡米経費に充てたい」

[ 2025年11月9日 05:00 ]

スポニチ主催女子ゴルフツアー TOTOジャパンクラシック第3日 ( 2025年11月8日    滋賀・瀬田GC北C=6616ヤード、パー72 )

<TOTOジャパンC 第3日>14番パーの荒木優奈(撮影・岸 良祐)
Photo By スポニチ

 国内唯一の米女子ツアーのオフィシャルイベントで日本ツアーを兼ねるビッグトーナメントは3打差の7位から出たルーキーの荒木優奈(20=Sky)が8バーディー、1ボギーとこの日最少の65で回り、通算15アンダーで首位に浮上した。勝てば来季から2年間の出場権が得られる米女子ツアー挑戦へ意欲を見せた。畑岡奈紗(26=アビームコンサルティング)が初日からの首位を守り、完全Vでの3年ぶり優勝へ王手をかけた。

 初めての大舞台で、20歳のルーキー荒木が快進撃を見せた。2番で残り144ヤードの2打目を10センチにつけるスーパーショット。6番まで怒濤(どとう)の5連続バーディーでギャラリーを沸かす。最終18番パー5では残り53ヤードの3打目がピンに向かって一直線。惜しくもカップに蹴られたが、楽々バーディーで締めて首位に躍り出た。

 大会3日目にして初めて米ツアーで戦う外国人選手と同組になった。荒木もこの日の1Wの平均飛距離は259ヤードで全体14位だったが、同組のグセワは大迫力の265・5ヤード。1番のティーショットを見て「これがアメリカか」と圧倒された。グリーン周りでも「難しいバンカーからも寄せてきて凄かった」とくぎ付けになった。

 9月のゴルフ5レディースで初優勝を飾るも台風接近の影響で36ホールの短縮競技だった。「正式なホール数で優勝したい」と力が入る。新人イヤーに日米両ツアー制覇なら史上初の快挙。今季4人目の年間獲得賞金1億円も突破する。使い道を聞かれると「貯金です。もし優勝したら米ツアーも考えると思うので経費に充てたい」。勝てば米ツアー出場権を獲得できる今大会。完全にその気になってきた。

 この日は家族全員が熊本から応援に駆けつけた。前日、最終プロテストで惜しくも合格ラインに届かなかった妹・七海も観戦。自身も23年の初挑戦は不合格だった。「私が落ちた時、何言われても泣きたかった。触れないでって思ってたから何も言わなかった」。最高峰の舞台で戦う背中を見せて励ました。

 荒木は言った。「米ツアーは凄いと思うし、行けるなら行きたい」。最終日最終組で一緒に回るのは米ツアー6勝の畑岡、AIG全英女子オープン覇者で2週連続Vを狙う山下。もちろん相手に不足はない。

 ≪優勝なら2年間の米ツアー出場権≫米ツアーメンバー以外の選手が今大会で優勝した場合、26、27年と2年間の出場権が付与される。07年大会を制した上田桃子は08年から米ツアーに参戦。23年優勝の稲見萌寧、24年優勝の竹田も翌年からツアーメンバーとして米ツアーで戦った。

 ◇荒木 優奈(あらき・ゆうな)2005年(平17)6月17日生まれ、熊本県出身の20歳。4歳からゴルフを始める。宮崎・日章学園高出身。日本ジュニアを制し、高校3年時にはトヨタジュニアゴルフワールドカップで個人、団体の2冠を達成。昨年、2度目の挑戦でプロテストに合格。国内ツアー1勝。現在メルセデスランク9位。1メートル56。

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

スポーツの2025年11月9日のニュース