葛西紀明 53歳“昇格”へ「本気を出す」コンチネンタル杯つかむ! 2日ジャンプ全日本選手権LH

[ 2025年11月1日 05:01 ]

公式練習で笑顔の葛西(撮影・武田 政樹)
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 ノルディックスキー・ジャンプの全日本選手権ラージヒルは2日、札幌市の大倉山ジャンプ競技場で開催される。31日に公式練習が行われ、葛西紀明(53=土屋ホーム)が来年2月のミラノ・コルティナ冬季五輪出場に意欲を燃やした。W杯下部に当たるコンチネンタル杯代表入りが懸かる今大会。可能性を残す前人未到の9度目五輪出場へ、勝負の一戦を迎える。

 9度目の冬季五輪出場へ、葛西が正念場を迎える。53歳はいつも通りの落ち着いた口調ながら「春からこの全日本に合わせてきた。一番重要な試合だっていうのは分かっている」と、言葉の端々に覚悟をにじませた。

 14年ソチ大会でのラージヒル銀、団体銅メダルなど、ここまで8度の五輪出場を誇るレジェンド。しかし「なかなか厳しい戦いになる」と語る通り、ミラノ・コルティナへの道のりは決して簡単ではない。各国最大4枠の代表入りへ、まずは下部に当たるコンチネンタル杯(C杯)で結果を残し、W杯メンバーに昇格することが必要だ。

 全日本では、そのC杯代表入りが懸かる。条件はW杯メンバーの6人、C杯メンバー入りをほぼ確実にしている2人を除いた上位2人に入ること。逆にC杯の代表に入らなければ、五輪出場は厳しい状況となり「ここ(全日本)で成績を出さないと五輪につながらない」と力を込めた。

 前戦の9月の白馬サマー大会では、約5センチ低くしたアプローチポジションに手応えを得て2位。それ以来の飛躍となったこの日の公式練習では127メートルと安定したジャンプを見せた。「まだまだ本気は出してないんで。そろそろ本気を出す」。生ける伝説が希望をつなぐジャンプを見せる。

 ≪陵侑下げて1位≫1本で終了した公式練習では、22年北京五輪金メダルの小林陵侑(チームROY)が飛びすぎを抑えるためスタートゲートを2段下げて全体トップの135・5メートルを飛んだ。「冬が始まるのでケガなく、いいステップにできたら。早く冬に行きたい。待ち切れない」と話した。女子の高梨沙羅(クラレ)は116メートルと飛距離を伸ばせず「スタートで乗り遅れてしまった。明日以降、こういうジャンプがないように」と気を引き締めた。

 ≪スキー連盟100周年式典 五輪目標「金4個」≫全日本スキー連盟は31日、東京都内で連盟創立100周年記念式典を開いた。表彰者を代表して登壇した56年コルティナダンペッツォ五輪アルペンスキー男子回転銀メダルの猪谷千春氏(94)は、来年2月のミラノ・コルティナ五輪に向けて「参加される選手にはぜひ、日頃培った技術を駆使して、悔いのない大会にしていただきたい」と後輩たちにエール。強化責任者の河野孝典競技本部長は目標を「金4個、メダル総数9個、入賞数20以上」と発表。それぞれの過去最高を上回る高い目標設定だが「新たな目標を立てて進んでいる」と話した。

 ▽ジャンプ五輪への道 男女ともに24~25年と25~26年の2シーズンのW杯、サマーグランプリ、世界選手権において(1)8位以内の成績を1回以上(2)10位以内の成績を2回以上(3)15位以内の成績を3回以上の(1)~(3)のいずれかを満たした選手のうち、基準日時点(26年1月19日)のW杯個人総合ランク上位者より選出する。国別の五輪出場枠は最大「4」。

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