パリ五輪レスリング金の樋口黎がミキハウス内定式に参加 「人間万事塞翁が馬」に込めた思い

[ 2025年10月1日 18:01 ]

ミキハウスの内定者と記念撮影に納まる樋口(前から3列目中央)
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 パリ五輪レスリング男子フリースタイル57キロ級で金メダルを獲得した樋口黎(29=ミキハウス)が1日、大阪市内で行われたミキハウスの内定式に出席した。

 スーツに身を包み、新卒採用となる39人の内定者を前に登壇。「実は今日、ヨルシカのライブ(のチケット)が当たっていてけっこうウキウキだったんですけど、皆さんに会ってスピーチをできる方が有意義だと考えたので。こちら(大阪)に駆けつけさせていただきました」。そう切り出して周囲を驚かせつつ、自身の体験談をもとに語り始めた。

 樋口は16年リオ五輪で銀メダルを獲得した。だが、21年東京五輪では、選考につながるアジア予選で50グラムを落としきれずに計量失格。その後のプレーオフでも敗れて出場を逃した。悔しさを味わいながらも、どん底からはい上がり、24年パリ五輪で悲願の金メダルを獲得した。

 「高校時代の恩師に大沢友博先生という方がいて、東京五輪を失敗したときに言われた言葉が“人間万事塞翁が馬”でした。悪いことが良いことにどう転ぶか分からないから、おごらず、腐らず、地道に頑張りなさいと。50グラム、卵1個分の重さで僕は東京五輪を逃してしまったともいえるんですけど、その卵1個分の失敗のおかげで、パリ五輪で金メダルを獲れたとも思うわけです」

 式後には報道陣の取材に応じ「社会に出てうまくいかないことも多々あると思う。でも“ミスをしても一歩を踏み出すことが大事だよ”という意味を込めて、そういう話をさせてもらいました」と樋口。集大成と位置づけるロス五輪での2連覇を最大目標に掲げ、11月にドーハで開催される招待試合での実戦復帰を検討している。

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