197センチ現役最長身モンゴル力士 九州場所デビューへ!12時間睡眠で育った未完の大器

[ 2025年8月27日 04:30 ]

玉ノ井部屋の研修生ガンバト・オトゴンバト「行けるところまで行きたい」

秋場所の新弟子検査を受検するオトゴンバト(撮影・中村 和也)
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 大相撲の玉ノ井部屋の研修生として稽古を積む、モンゴル出身で身長1メートル97のガンバト・オトゴンバト(21)が、秋場所(9月14日初日、東京・両国国技館)の新弟子検査を受検することが26日までに分かった。初土俵は興行ビザ取得後の九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)の見通し。デビューすれば同部屋で元幕内の「ジャンボ」こと序二段・芳東(48)らの1メートル95を上回る現役最長身となる。

 令和のジャンボが、いよいよベールを脱ぐ。秋場所の新弟子検査へ向け、オトゴンバトは今月20日に丸刈りにした。「5ミリ(のバリカン)で切った。伸ばそうという感じ。全部一からやらないとなと思って」と引き締まった表情で語った。

 1メートル97、175キロの恵まれた体格の持ち主だ。自然豊かなモンゴル東部のヘンティーで育ち、「子供の時、母が寝かせてくれた。食べて寝て、食べて寝ての繰り返しだった」。小1から中3までの間は午後10時に就寝し、午前7時に起床。昼寝も合わせて1日12時間寝ていたといい「“もっと寝たかった”って当時は言っていたらしい。寝れば起こすまで起きないので」と笑う。

 19年5月、高知・明徳義塾高相撲部の山本泰裕監督から勧誘を受け、同校OBでモンゴル出身の高砂親方(元関脇・朝赤龍)の勧めもあって来日した。当時すでに1メートル92、100キロ。それまでバレーボールやモンゴル相撲などの経験はあったが、本格的に相撲を始めたのは高校入学後。「四股、すり足とか全部、(明徳義塾高の)山本先生に教えてもらった」と話す。

 パワーを生かした相撲で、東洋大3年時に2度全国制覇。その後「大学で大相撲に入れるタイミングがあったら入りたいと思っていた」と大相撲の伝統文化などを学ぶ研修期間も考慮して東洋大を中退。玉ノ井親方(元大関・栃東)が試合を見に来ていた縁もあり、今年の1月に玉ノ井部屋の門を叩いた。

 入門当初から部屋の関取らと稽古する。約30番取ることもあり、出稽古に訪れた元大関の御嶽海とも相撲を取った。先代師匠(元関脇・栃東)の志賀駿男さんも「器用なところもある。形を覚えないといけない」と期待する。「最初から横綱になりたい、とかは全然ない。意識はしているけど。若いうちに自分の力で行けるところまで行きたい」とオトゴンバト。伸びしろたっぷりの21歳が堂々と角界に挑む。 (中村 和也)

 ◇ガンバト・オトゴンバト 2004年5月18日生まれ、モンゴル・ヘンティー出身の21歳。19年5月に来日し、高知・明徳義塾高1年時から相撲を始める。東洋大に進学し、3年時に全日本大学選抜相撲十和田大会優勝、全国選抜大学・実業団相撲刈谷大会優勝。その後、東洋大を中退した。1メートル97、175キロ。得意は突き、押し、右四つ。家族は両親と姉、兄。愛称「オギー」。趣味はアニメ観賞。

 ▽長身力士 日本相撲協会は1953年秋場所前から十両以上の身長、体重を公式に計測している。現役最長身は1メートル95の幕内・金峰山と序二段・芳東。日本出身幕内では1メートル92の横綱・大の里が現役最長身。同年以降では曙、琴欧洲、北青鵬らが2メートル4で最長身。公式計測以前は不動岩(最高位関脇)が2メートル12で昭和以降の最長身となっている。

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