藤田さいきメジャー2勝目に王手「明日倒れるんじゃないかな」体調不良も首位堅持

[ 2025年5月10日 19:00 ]

女子ゴルフツアー ワールド・サロンパス・カップ第3日 ( 2025年5月10日    茨城県 茨城GC東C=6751ヤード、パー72 )

<ワールド・サロンパス・カップ・3日目>ラウンドを終え声援を受ける藤田さいき(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ

 藤田さいき(39=JBS)が6バーディー、1ダブルボギーの68で回り、通算10アンダーで初日からの単独首位を守った。2位に2打差をつけて、完全優勝での15年ぶりのメジャー2勝目に王手を掛けた。

 気力と体力を振り絞って18ホールを回り終えた。68の好スコアにも実感が湧かない。藤田は「奇跡だと思う。気持ちだけでやっている。明日終わった後、倒れるんじゃないかな」とかすれそうな小さな声でつぶやいた。

 1つ伸ばして迎えた9番パー5で落とし穴が待っていた。バンカーショット、アプローチのミスが重なり、6オン1パットのダブルボギーを叩き、首位から滑り落ちた。

 「今日の目標はダボを打たないことだったけど、いきなり来たので終わったなと思った」。気持ちが切れそうになったが、キャディーに「もう1個バーディーを取れば、チャラになる」と励まされ「じゃあ、もう1個頑張ります」と奮起した。

 12番で7メートルのパットをねじ込み、13番パー3は1・5メートルにつけて連続バーディーで挽回した。ふらふらになりながらたどり着いた終盤には意地を見せた。16番で4メートル、17番では7メートル、18番では2メートルを沈めて上がり3連続バーディーで締めくくり「パットが良かった。ボーッとして見えてなかったのでタッチに集中した。完全に良い方に転がっている」とうなずいた。

 大会前から体調不良が続いている。前日ラウンド後に熱が39度まで上がったため、オンライン診察を受けて解熱剤、咳止め薬などを処方された。食事が取れないためゼリーで栄養を補給。一晩寝て37・5度まで下がったものの呼吸は苦しいまま。ドクターストップも掛かっていたが「こんなに体調が悪かったことはない。普段なら100%休んでいる。でもメジャー大会だから」と強行出場。薬を飲みながら回り切り、10年日本女子プロ選手権以来15年ぶりのメジャー2勝目、大会史上最年長優勝(08年メジャー昇格後)に王手を掛けた。

 「15年前のことは覚えていない。でも、“メジャー大会でよく頑張っているな私”とは思いますね」。最後の最後まで、目の前の1打をつないでいくだけだ。

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

スポーツの2025年5月10日のニュース