千代翔馬 豊昇龍撃破で高齢初金星 豪風の35歳1カ月に次ぐ歴代2位33歳7カ月21日

[ 2025年3月14日 04:30 ]

大相撲夏場所5日目 ( 2025年3月13日    大阪エディオンアリーナ )

<春場所5日目>千代翔馬(左)が寄り切りで豊昇龍を破る(撮影・長嶋 久樹)
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 自己最高位の西前頭2枚目で臨んでいるベテランの千代翔馬が結びで横綱・豊昇龍を寄り切りで破り、初金星を獲得した。33歳7カ月21日での初金星は、年6場所では豪風の35歳1カ月に次ぐ歴代2位の高齢記録。平幕の遠藤と阿武剋がそろって敗れ、5日目で早くも全勝力士が消える大荒れ模様となった。1敗は大関・大の里、平幕・高安ら7人。

 経験したことがないような歓声が耳をつんざき、座布団の乱舞が視界に入る。この瞬間を千代翔馬は夢見ていた。7度目の横綱戦。豊昇龍を撃破して年6場所制では歴代2位の年長初金星を成し遂げた33歳は「うれしい。内容は良くないけど、金星より結びで勝ちたかった」と喜びをかみしめた。

 立ち合いで右に大きく動いて右上手を奪った。差し込んだ左のかいなを返して奇襲に動揺した横綱の上体を起こしながら、力強く寄り切った。変化は朝に決めたと明かし「負けたら変化したと何年も言われるかもしれない。それでも勝ちたかった」。リスクを恐れない大胆な作戦が奏功した。

 16年秋場所で新入幕を果たし幕内在位は39場所。持病の腰痛に苦しみ、三役には届かず4度の手術を経験するなどケガに泣かされ「辞めようと思ったこともあった」と振り返る。それでも「ケガとの付き合いがうまくなってきた」と、体調の安定とともに精神面にも余裕が出てきたようだ。昨年6月の手術後は別人のように相撲内容が進化。3場所連続で勝ち越し、自己最高位で迎えた今場所も王鵬、阿炎、豊昇龍の実力者を次々に撃破している。

 33歳にして自己最高位に上り詰めた今場所。初の三賞、さらには新三役昇進の可能性も視界が開けてきた。荒れる春の主役は「余計なことを考えたら硬くなる」といつも通り無欲を強調した。

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