元大関・朝乃山「ここまで来たら勝ち負けにこだわらず…」復活原動力は母の言葉 236日ぶり白星

[ 2025年3月9日 20:41 ]

大相撲春場所初日 ( 2025年3月9日    エディオンアリーナ大阪 )

<大相撲春場所初日>天(左)を押し出しで破った朝乃山(撮影・後藤 正志)
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 元大関の西三段目21枚目・朝乃山(31=高砂部屋)が復活した。「緊張した。朝早くから足を運んでくださったお客さんには感謝しかない」。235日ぶりに土俵に上がると、拍手や「おかえり!」などの歓声で会場が大いに沸いた。東三段目22枚目・天(あまね、26=錣山部屋)を相手に「何をしてくるか分からない。見ていく前に自分から攻める気持ちでいった」と電車道で押し出し、236日ぶりの白星を挙げた。

 小結だった昨年5月の夏場所を右膝のケガで全休。次の名古屋場所で左膝前十字靱帯断裂などの重傷を負い、長期離脱となった。左膝にはサポーターを巻き、「稽古場からやっている。ちょっと違和感はあるけど、しばらくやっていくしかない」と語った。

 昨年の名古屋場所後に初めて膝の手術を受けた。「リハビリが一番きつかった。(膝が)全然動かなかったし、言うことを聞いてくれなかった」。乗り越える原動力になったのは、母・佳美さんの存在だった。富山商高時代から、地方にも応援のために駆けつけてくれた父・靖さんが21年8月に64歳で死去。母から「お父さんも相撲が好きだったから、まだ辞めないで」と声をかけられ、諦めなかった。

 三段目は不祥事による長期出場停止から復帰した22年名古屋場所以来2度目。戦後で幕内経験者が三段目以下に2度転落後、再入幕した例はない。「ここまで来たら勝ち負けにこだわらず、目の前のことに集中していきたい。思い切って取り組めば、結果がついてくる」。大関まで上り詰めた31歳が、不屈の精神で再びはい上がる。

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