【サーフィン】ロス五輪で実施なるか ロングボード24年世界2位の井上鷹「決まってほしい」

[ 2025年3月8日 06:00 ]

サーフィン強化指定選手強化合宿第1日 ( 2025年3月7日    千葉県鴨川市・東条海岸 )

<サーフィン波乗りジャパン強化合宿>ロングボードのワールドゲームズ日本代表に選出された井上鷹
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 ワールドゲームズ(WG=世界選手権に相当)の実質的な日本代表選考会として行われ、28年ロサンゼルス五輪の追加種目入りの可能性があるロングボード男子で、昨年のWG2位の井上鷹(24)が2年連続の代表入りを決めた。

 この日は事実上の決勝となった3回戦で4人中4位と振るわなかった井上だが、実績が評価されて2年連続の代表入りが決定。4月にエルサルバドルで開催される本番へ、1年前はわずか0・23点差で届かなかった頂点へ意気込むかと思いきや、「(代表には)選ばれたが、かかる費用が用意できるか…。これかはスポンサー探しがメイン(の活動)になる」と本音を吐露した。

 サーフィンは21年東京五輪、昨夏のパリ五輪と2大会連続で追加種目として実施されたが、種目はあくまでショートボード。3メートル超のボードで波に乗りながら、ノーズ(先端)へ歩いて移動するなど優雅なライディング姿が魅力であり見せ場のロングボードは実施されておらず、選手の待遇面でも前者の劣る。世界トップクラスの実力を誇る井上でさえ、アルバイトやクラウドファンディングで遠征資金を捻出している現実があり、「プロの大会は賞金が出るので、このラウンドを勝つといくら(賞金が)出るとか、最低このラインまで(勝ち進もう)というつもりでやっている」と赤裸々に語った。

 そんな現状があるからこそ、五輪の追加種目入りは悲願でもある。注目度、露出が増えればスポンサーの目に留まりやすく、「今までは参入していなかった一般企業も興味を示してくれると思う」と期待する。活動資金にめどが付けば、より競技に専念できるため「パフォーマンスも上がるし、五輪競技になればメダルを金色にできる自信もある」と力強く言い切る。何より米カリフォルニア州はロングボードの聖地。「その意味でも決まってほしい」と願った。

 ショートボード、SUP(パドルサーフィン)との三刀流サーファーでもある井上は、小学2年の時にいじめに遭い、その後は中学卒業まで不登校だったことを公表している。「元々は話したくなかったが、(SUPで)世界王者になれた経緯を話すことで、いろんな方から勇気をもらえたと言っていただけるようになり、意義があることだなと思った」と話す。昨年4月からは私立通信制のN高に入学。「勉強量が多すぎて、ちょっと大変」と苦笑いするが、試験を全てクリアし、今年4月には無事2年に進級できるという。

 ロス五輪での実施可否が決まるのは、4月上旬の見込み。晴れて五輪種目となり、世界のトップサーファーとして一気に注目を浴びる日が来るのか、はたまた…。エルサルバドル行きの資金集めに奔走しながら、運命の日を待つ。

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