シダマツ涙…決勝進出ならず 中国ペアにストレート負け 3位決定戦へ志田「メダルのために」

[ 2024年8月2日 17:59 ]

パリ五輪第8日 バドミントン女子ダブルス準決勝 ( 2024年8月2日    ポルトドラシャペル・アリーナ )

<パリ五輪・バドミントンダブルス準決勝>第1ゲーム、プレーする志田、松山(撮影・岡田 丈靖)
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 女子ダブルスで世界ランキング4位の志田千陽(27=再春館製薬所)松山奈未(26=同)組は2日、準決勝で同3位の劉聖書、譚寧組(中国)に0―2で敗れ、決勝進出を逃した。3日の3位決定戦ではマレーシアのペアと対戦し、12年ロンドン大会銀の藤井瑞希、垣岩令佳組、16年リオデジャネイロ大会金の松友美佐紀、高橋礼華組に続く同種目でのメダルを目指す。

 「シダマツ」ペアは劉聖書、譚寧組とは過去3勝1敗と相性は悪くなかった。だが、第1ゲームは競り合いながらも常に追いかける展開となり、16―16から5連続失点して16―21で落とした。松山が前衛、志田が後衛になる得意のラリーの形に持ち込む前に決められる場面が目立った。第2ゲームも序盤にリードを許し、懸命に追い上げながらも19―21で落とした。

 ▼志田 終始相手のペースだったかと思う。相手は想像以上にサービス周りもしっかりしていて、自分たちの攻めの形をつくらせてもらったえなかった。全体的に相手の方がちょっとずつ上だったのかな。(3位決定戦へ)切り替えていくしかない。自分たちが欲しかったメダルのために、今日のリベンジと思って戦う。

 ▼松山 出だしから出し切ろうと話していた。相手のペースから追いつけたが、自分たち一歩抜け出すことができなかったのが勝敗につながったのかな。(試合中は)相手にやられていても”まだいける”と話していた。

 「シダマツ」誕生から11年目で迎えた大一番だった。14年のジュニア日本代表合宿で、互いにパートナーがいなかった青森山田高1年の志田と福岡・九州国際大付中3年の松山が、急きょペアを結成。互いにスピードがあり、前衛でトリッキーなプレーをする松山と後衛でカバーする志田の相性は当時から抜群だった。

 15年の世界ジュニア選手権で銅メダルを獲得し、16年に志田、翌17年には松山が再春館製薬所に入社。20年にはA代表入りし、東京五輪こそ日本勢3番手で出場を逃したものの、サポート役で代表チームに同行して五輪への思いを強くした。

 22年に全英オープンで初優勝。23年には世界ランク2位まで浮上し、代表選考レースをトップで勝ち抜いて初の五輪出場を決めた。五輪の1次リーグでは韓国ペアに敗れて2勝1敗のC組2位通過。準々決勝でデンマークのペアを破り、4強入りしていた。

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