今春ツアー20勝到達した鈴木愛 17、19年賞金女王は賞金で支援活動「やれることはやりたい」

[ 2024年5月30日 08:00 ]

鈴木愛
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 【山手あかりのエキストラホール】今季女子ツアー13戦を終え、5人のニューヒロインが誕生した。4月に初優勝から2週連続Vを飾り、現在メルセデスランク首位を走る竹田麗央は21歳。近年は20歳前後の若手が国内ツアーで台頭するが、その中で存在感を示すベテランがいる。17、19年に賞金女王に輝いた鈴木愛(30=セールスフォース)だ。

 3月の明治安田レディースで今季初優勝すると、2週連続Vでツアー20勝を達成。現在、同ランク5位につけており「まだ若いのには負けないっていう感じ。一応20勝しているので」と謙遜しながらも、負けん気は失っていない。

 13年にプロテスト合格を果たし、翌14年に国内メジャーで初優勝。順調に階段を上っていったように見えるが、当時について「“予選通って賞金もらわないと次から試合に行けないよ”と母に追い込まれていた」と思い返す。今でこそ思い出話となったが、当時は遠征費を工面しないと次戦に出場できないほど金銭的にかなり追い込まれた状況にあった。

 お金に苦しんだ経験はルーキー時代だけではない。幼少期は実家が自営業を営んでおり裕福ではあったが、4人きょうだいの中で3人がゴルフをやっていたため家計はどんどん苦しくなっていった。「ご飯を食べるのもすごい大変だった。普通に生活するだけでも苦しくなってきた」。遠征費にしても、それが3人分となればお金はいくらあっても足りない。全国大会出場が決まっても、航空券を買うお金がないため車で長時間かけて移動していたという。

 「ほんまに苦しい何年間だったので、自分が稼げるようになったら、なにかしてあげたいと思った」

 プロとして稼げるようになってからは支援を積極的に行う。今年1月には能登半島地震の被災地支援のため、日本赤十字社に1000万円を寄付。「自分が賞金を頑張って稼いだらいいと思うし、自分のためだけに別にそんな使いたいこともないのでやれることはやりたい」とさらっと言ってのける。感情を前面に出すプレースタイルで勘違いされることも多いが、こんなにも心の優しい人はなかなかいない。

 ◇鈴木 愛(すずき・あい)1994年(平6)5月9日生まれ、徳島県出身の30歳。倉吉北高卒。11歳からゴルフを始める。13年8月プロテスト合格。14年日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯でツアー初優勝。17、19年に賞金女王戴冠。ツアー通算20勝で永久シードまであと10勝。推しは「なにわ男子」。1メートル55。

 ◇山手 あかり(やまて・あかり)1999年(平11)1月7日生まれ、大阪府出身の25歳。8歳からゴルフを始め、大阪桐蔭高、名古屋商大ではゴルフ部に所属。2021年4月入社。デジタル部門を経て23年1月からゴルフ担当。ベストスコアは69。

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