吉崎マーナが5差10位発進 同郷宮里藍さんのメソッド学んだ高1アマ 女子ゴルフ開幕戦で新風

[ 2024年3月1日 04:35 ]

女子ゴルフツアー ダイキン・オーキッド・レディース第1日 ( 2024年2月29日    沖縄・琉球GC=6595ヤード、パー72 )

<ダイキン・オーキッド・レディース・初日>4番、ティーショットを放つ吉崎マーナ(撮影・西尾 大助)
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 国内女子ゴルフの今季初戦が開幕。地元・沖縄出身のアマチュア、吉崎マーナ(16=沖縄カトリック高1年)が4バーディー、2ボギーの70で回り、2アンダーの10位と上々発進した。同郷のレジェンドである宮里藍さんに憧れる新星は、「藍ちゃん2世」への可能性を秘めている。ツアー通算4勝の岩井千怜(21=Honda)が65をマークし、7アンダーで単独首位に立った。

 地元・沖縄のギャラリーからの声援に、16歳は初々しくはにかんだ。最終9番で80センチの短いパーパットを沈めて「70」で回り、アマチュアの吉崎が堂々の10位発進。「ミスも出ましたけど、その中でもしっかりとまとめられて良かった。今日は90点くらいだと思います」と声を弾ませた。

 沖縄カトリック高1年生で、実家は那覇市内の2カ所で沖縄料理の「吉崎食堂」を営む。お薦めメニューは「ゴーヤーちゃんぷるー」で「おいしいです」と語る“うちなんちゅ”だ。本名は眞夏(まあな)だが、父・俊朗さん(57)が登録名を「マーナ」にしたそう。理由は「多分、組み合わせとかで見つけやすいから」と吉崎。確かにこの日、リーダーボードの上位で「マーナ」の名前は輝いていた。

 憧れは同郷の元世界ランク1位、宮里藍さんだ。「世界の舞台で優勝できるようになりたい」。今大会はアマ予選会を突破して3年連続3度目の出場も、過去2度は予選落ちだった。昨夏に宮里藍インビテーショナルに参加し、メソッド「VISION54」を学んで変わったことがある。

 「ポジティブに考えられるようになった」。ボギー直後の後半4番パー5、77ヤードの第3打を56度で4メートルに寄せてバウンスバック。うまく気持ちを切り替えられる精神面の成長に、強化してきたウエッジショットも相まって好発進につながった。

 首位とは5打差ながら、まだ初日を終えたばかり。当然、勝みなみが記録した15歳293日に次ぐ、年少2番目の16歳168日での優勝の可能性だってある。ただ、吉崎自身はいたって謙虚。ローアマ獲得を目標に掲げ、「目の前の一打一打に集中して、一打一打無駄にしないように頑張りたいです」。今季も幕を開けた国内最高峰のツアーで、16歳の奮闘から目が離せない。

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