【大阪国際女子マラソン】前田穂南 パリ見えた!2時間18分台の日本新記録「狙っていたのでうれしい」

[ 2024年1月28日 14:34 ]

大阪国際女子マラソン ( 2024年1月28日    ヤンマースタジアム長居発着の42・195キロ )

<第43回大阪国際女子マラソン>日本記録で2位に入った前田(撮影・平嶋 理子)
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 パリ五輪代表の3枠目をかけたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)ファイナルチャレンジとして行われ、21年東京五輪代表の前田穂南(天満屋)が、日本人トップの2位でゴールした。

 2時間18分59秒は05年ベルリンで野口みずきがマークした2時間19分12秒を更新する日本新記録。パリ代表への条件となる日本陸連の設定タイム2時間21分41秒も突破した。

 「日本新記録更新を狙っていたのでうれしい。最後どうなるか分からなかったけど、たくさんの応援が凄い力になって、最後まで出し切ることができた」

 「アレ」を目標に掲げたの前田が、2大会連続五輪切符へ大前進だ。大会前の会見では具体的なタイムなどは挙げず、「目標はアレです」と答えた。序盤から一山麻緒(資生堂)が保持する国内日本最高2時間20分29秒のペースを上回る先頭集団で推移し、ハーフ通過と同時に1人で一気に前に出た。

 15、30キロに2度、スペシャルドリンクを取り損ねるハプニングも関係なし。31キロすぎにエデサ(エチオピア)に抜かれたが、「変化走を中心にしっかり走り込んできた」成果を見せた。

 東京五輪ではコロナ禍での1年延期もあり、無念の33位。パリでのリベンジを期すが、昨年10月のMGCでは7位に沈んだ。「ダメージもなかったので選んだ」と決断した3カ月後の浪速路で好走。パリ五輪最終選考の舞台は3月の名古屋ウィメンズマラソンを残すが、ラスト1枠滑り込みへ最高の走りを披露した。

 ▼パリ五輪女子マラソンの代表選考 出場枠は3。昨秋のMGCで優勝した鈴木優花(第一生命グループ)、2位の一山麻緒(資生堂)が既に決定。3人目は今大会、3月10日の名古屋ウィメンズで日本陸連が定める設定記録2時間21分41秒を突破した記録最上位選手、記録突破者がいない場合はMGC3位の細田あい(エディオン)となる。 

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