本田真凜が引退会見 「兄弟にとってスケートは特別なもの」 一緒に切磋琢磨した兄弟の存在が原動力に

[ 2024年1月11日 14:28 ]

<本田真凜引退会見>会見の冒頭であいさつする本田真凜(撮影・長久保 豊)
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 フィギュアスケートの16年世界ジュニア選手権女王の本田真凜(22=JAL)が11日、都内で引退会見を開いた。

 妹の望結、紗来とともにスケート一家として知られる本田は2歳から氷に乗り、ジュニア時代に頭角を現した。兄の太一の影響でスケートを始め「お兄ちゃんにだけは負けたくない。追い越したいと言う気持ちでがんばってきた」と明かし、兄弟の中で「スケートは特別なもの」となっていたという。スケート生活21年の中で一番印象に残っていることは「京都の大会で4人で出たとき」と振り返った本田。一緒に切磋琢磨してきた兄弟の存在が、自身の力になってきたと笑顔で語った。

 約100人のメディア関係者が集まった中で、白いスーツに身を包んだ本田が口を開き、「今シーズンをもちまして選手生活を終える決断をしました。たくさんの方に応援していただいたこと、本当にありがとうございました」と笑顔で感謝の意を述べた。「スケートを始めてから今年で21年目になるんですが、こんなにも長い間、私のスケートに携わってくださったみなさんに感謝しています。見守ってくれたからこそいろんなうれしさに出会え、いろんな葛藤に向き合って乗り越えてこられた。私のこれまでの人生はどんな時を振り返っても全ての思い出にスケートがあります。幸せな競技生活だったと思います」と晴れやかな表情で語った。

 昨年12月の全日本選手権はショートプログラムで最下位の28位(44・42点)。2年連続で上位24人のフリーに進めなかった。右骨盤を痛めた中での強行出場で、回転不足ながら3回転サルコーを着氷した。取材では今後について「お答えできることは今の時点でない」と話すにとどめていたが、5日に現役から離れることを所属事務所が発表した。

  ◇本田 真凜(ほんだ・まりん)2001年(平13)8月21日生まれ、京都市出身の22歳。5人きょうだい3番目の次女。2歳からスケートを始め、12年全日本ノービス選手権ではBクラスで歴代最高点を出して優勝。18年4月から関大高から青森山田高に編入し、1年ほど拠点を米国に置いた。明大4年在学中。全日本選手権の最高成績はジュニアながら出場した16年の4位。男子で世界選手権2連覇中の宇野昌磨(トヨタ自動車)と交際中。1メートル63。

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