ラグビー日本代表帰国 ジョセフHCが2つの提言 再び8強へ 完全プロ化&海外修行

[ 2023年10月12日 05:20 ]

<日本代表帰国>大勢のファンが待ち受ける中、花束を手に帰国する姫野(左)とジョゼフヘッドコーチ(撮影・沢田 明徳)
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 ラグビーW杯フランス大会の1次リーグで敗退した日本代表のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、53)、姫野和樹主将(29=トヨタ)らが11日、成田空港に帰国し、総括会見に臨んだ。今大会限りで退任するジョセフHCは再びトップ8へ駆け上がるために、完全プロ化の必要性や、海外武者修行の勧めなど2つを提言。7年率いた日本へ最後のメッセージを送った。

 ジョセフHCが日本代表として最後の会見に臨んだ。16年11月の初采配から約7年。寂しげな表情を浮かべつつ、これまでともに戦ってきた選手たちへ「たくさんの犠牲を払ってプレーしてくれた。全てを出し切ってくれたことを誇りに思う」と感謝した。
 当初は27年まで続投意欲があったが、日本協会と折り合いがつかず、道半ばでの退任。それでも、愛するからこそ、強くなるためのメッセージを残した。

 まず訴えたのが、完全プロ化の必要性だ。「日本ラグビーは企業スポーツでもある。だが、そこから代表チームをつくり上げることができていない。ワールドクラスのタレントが必要だ」。代表勢はほぼ、プロ選手だが、リーグワンは社員選手も混在する。全員がプロになり、競技に専念できる環境を整えれば、選手のレベルアップにつながると信じている。

 もう一つが海外武者修行の勧めだ。この4年間で姫野がスーパーラグビー、WTB松島がフランス1部リーグに挑戦。2人の名前を挙げながら「異国の地で経験することが必要」と、海外でトップレベルに慣れる重要性を説いた。

 アルゼンチン戦後には宿舎で涙した熱い男。「いいことも悪いことも、思い出がある。たくさんのことを学んだ。また戻ってきたい」。最後は拍手に包まれ、笑顔で別れを告げた。 

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