【世界陸上】調整かみ合えば…高野進氏 サニブラは今ある能力でもメダルある

[ 2023年8月22日 03:00 ]

陸上 世界選手権第2日 ( 2023年8月20日    ハンガリー・ブタペスト )

男子100メートルで6位となり、ポーズをとるサニブラウン・ハキーム
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 【高野進の目】準決勝で理想的なレースができたサニブラウンにとっては、悔しい決勝となった。隣のレーンを走ったセビル(ジャマイカ)が好調で、スタートから加速。本来なら頭を上げるタイミングで視界が開けるはずが、差を広げられていた。焦りからなのか、走りにズレが生じていたし、ゴール前では顎も上がっていた。

 ただ、準決勝で9秒台を出したことは素晴らしい。昨年は予選が9秒台で、準決勝、決勝と少しずつタイムを落とした。彼自身、どこに照準を合わせるかができるようになってきているし、戦略の練り方も次の段階にきている。さらに力をつけるのはもちろんだが、今ある能力でも、組み立てや調整がかみ合えばパリ五輪でメダルを狙えると思う。

 今大会、上位争いを期待できるのが400メートルリレー。日本は7月のダイヤモンドリーグ・ロンドン大会で優勝し、そのメンバーにサニブラウンは入っていなかった。彼を組み込み、どんな勝負が見られるのか楽しみだ。(男子400メートル前日本記録保持者、92年バルセロナ五輪8位、東海大体育学部教授)

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