【東日本学生相撲新人戦】日大・成田力道が実力示す優勝 猪原陸人は早大で39年ぶりの準優勝

[ 2023年5月15日 08:16 ]

早大の猪原陸人(右)を下手投げで下して優勝を決めた日大の成田力道(撮影・前川 晋作)
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 第74回東日本学生相撲新人選手権大会が14日、東京都千代田区の靖国神社相撲場で開催された。19校から計76人の1年生が参加し、昨年の国体優勝者の成田力道(鳥取城北高―日大)が頂点に立った。

 成田は昨年全国学生選手権の団体戦を制した日大で早くもレギュラーの座を勝ち取り、宇和島大会、宇佐大会では先鋒として活躍。その実力通り、1メートル75、150キロの体格を生かした前に出る相撲で順当に勝ち進んだ。

 決勝で対戦したのは猪原陸人(千葉・専大松戸高―早大)。高校時代は100キロ級で全国3位に入った経験があるものの無差別級での入賞はなし。大学入学後に急速に力をつけた1メートル76、97キロの小兵が豪快な投げ技や立ち合い潜っての速攻など思い切りの良い相撲で勝ち進み、早大としては小森豊文氏(現・郡上北高監督)以来39年ぶりの決勝進出となった。

 決勝は、成田が左を差して一気に前に出ていくと猪原が下がりながら右上手を取って逆転の上手投げ。決まったかに見えたが猪原の頭がわずかに早く土俵に落ち、異議申し立て(物言い)がつくも主審判定通りで成田の勝ちとなった。日大勢の優勝は、一昨年の花岡真生以来33人目。歴代優勝者には大相撲で活躍する幕内・遠藤(32=追手風部屋)や水戸龍(29=錦戸部屋)らも名を連ねており、偉大な先輩たちと肩を並べた成田は「インカレ2連覇に貢献できるようにしたい」と今後の抱負を述べた。

 ▽4回戦
猪原陸人(早大) すくい投げ 木崎大喜(日大)
小原颯太(法政大) 下手投げ 奥田史祐(東洋大)
内田京汰(早大) 押し出し 鈴木覇都(専修大)
本田豪太郎(日大) 上手投げ 依田蒼基(日体大)
篠崎颯太(東洋大) 突き出し 島ノ江貴斗(日体大)
成田力道(日大) 送り倒し ウスフジャルガル(東洋大)
山岸力(東洋大) 突き出し 清宮健史(日大)
小宮山翔海(立教大) 居反り 山崎柊(日体大)

 ▽準々決勝
猪原陸人 上手投げ 小原颯太
本田豪太郎 送り出し 内田京汰
成田力道 押し出し 篠崎颯太
山岸力 押し倒し 小宮山翔海

 ▽準決勝
猪原陸人 押し出し 本田豪太郎
成田力道 押し出し 山岸力

 ▽決勝
成田力道 下手投げ 猪原陸人

 ◇成田 力道(なりた・りきどう)2004年(平16)4月14日生まれ、青森県中泊町出身の19歳。中泊道場で相撲を始め、小3で全日本小学生優勝大会4年生以下の部2位。小4、小5でわんぱく相撲全国大会優勝(わんぱく横綱)。小6で全日本小学生優勝大会優勝。鳥取西中に相撲留学し、3年時に全国都道府県中学生大会3位。鳥取城北高3年時に全国高校金沢大会3位、全国高校選抜宇佐大会2位、国体優勝。1メートル75、150キロ。

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