スポーツクライミング・16歳安楽が5位 「楽しかった」シニア国際大会デビュー パリ五輪へ上々発進

[ 2023年4月24日 04:22 ]

<スポーツクライミングW杯ボルダー第1戦最終日>男子決勝の第4課題に挑む安楽宙斗
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 スポーツクライミングのW杯ボルダー第1戦最終日は東京・エスフォルタアリーナ八王子で男子決勝が行われ、複合ジャパンカップ2連覇中でW杯デビューとなった安楽宙斗(そらと、16=千葉・八千代高)が5位入賞を果たした。藤井快(30)が日本勢最高の4位入賞。東京五輪代表の楢崎智亜(26)は準決勝10位で決勝進出を逃した。

 シニアの国際大会デビュー戦となった安楽が、上々の結果を残した。準決勝は1完登で3位通過。決勝は3ゾーンにとどまったが「楽しかった。悔いは残るが、この舞台(決勝)に立てただけで十分」と充実感を漂わせた。国内大会とは異なるホールドの距離感やパワーが必要な課題に苦戦も、「もうそんなに身長は伸びないので、発想力でやっていきたい」と前向き。8月の世界選手権(スイス)代表にも決まっている16歳に、安井博志ヘッドコーチは「期待通り。パリ五輪へまずまずのスタートだと思う」と評価した。

 ≪楢崎智は準決敗退≫20日に東京五輪銅メダルの妻・啓代さん(旧姓野口)の第1子妊娠を発表した楢崎智は、完登0で準決勝敗退。いずれの課題もゾーンは取っただけに、「第2~4課題はできそうだった。決めきる力がなかった」と振り返った。会場に駆けつけた愛妻からは「特別、何か言われたということはない」としつつ、応援に応えられず。世界選手権出場は今後のW杯成績次第で、「成長していかないといけない」と巻き返しを誓った。

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2023年4月24日のニュース