関取最年少20歳の熱海富士「年下が入ってきたので負けたくない」19歳の“怪物”落合に対抗心

[ 2023年2月16日 18:51 ]

ぶつかり稽古で幕下・勇輝(左)に胸を出す熱海富士(撮影・前川 晋作)
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 大相撲の十両・熱海富士(20)が16日、東京都江東区の伊勢ケ浜部屋で44番の申し合い稽古を行った。

 関取衆との申し合いは、幕内・錦富士(26)と出稽古に訪れた小結・霧馬山(26=陸奥部屋)を相手にそれぞれ2番ずつ。その前に幕下力士の申し合いから参加し、陸奥部屋の幕下・大日堂(29)と勇輝(33)、伊勢ケ浜部屋のモンゴル人研修生・オチルサイハン(20)の3人を相手に計35勝5敗と番数をこなした。普段は60番以上取ることが多く「今日は少ないですね」と苦笑い。格下相手ではあったが、立ち合いで得意の左上手を取りにいく形を繰り返し練習した。

 東十両3枚目で迎えた初場所はインフルエンザに感染して11日目から途中休場。39.6度の高熱が出て一時は体重が8キロも落ちたという。十両下位から出直しとなる春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)へ「2桁勝って、一番一番頑張りたい」と意気込んだ。

 これまでは自身が関取最年少だったが、1学年下の落合(19=宮城野部屋)が史上最速の所要1場所で新十両に昇進。当時高校1年生だった“怪物”に勝った19年の国体以来の再戦へ「今までは自分が一番下だったけど、年下が(十両に)入ってきたのでやっぱり負けたくない」と闘志を燃やした。

 バレンタインデーの14日には、ファンから約5個のチョコレートが届いた。妹からは、今月上旬に地元へ一時帰省した際にもらったという。「ガトーショコラみたいなのを作ってくれて」と満面の笑み。「贈ってくれた人のために頑張ります」と、家族やファンの応援を力に変える。

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2023年2月16日のニュース