霧馬山「めちゃくちゃ重かった」照ノ富士の胸を借り充実の“出稽古行脚”3部屋目は伊勢ケ浜

[ 2023年2月16日 17:49 ]

照ノ富士(中央・後方)の胸を借り、転がされて苦悶の表情を浮かべる霧馬山(撮影・前川 晋作)
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 大相撲の小結・霧馬山(26=陸奥部屋)が16日、東京都江東区の伊勢ケ浜部屋へ出稽古し、申し合いの後に横綱・照ノ富士(31)の胸を借りた。

 申し合い稽古では計21番取って11勝10敗。左の相四つの錦富士(26)とは、互いに得意の形から力を出し合う熱戦を展開して7勝4敗だった。伊勢ケ浜部屋で出稽古するのは初めてで、錦富士との手合わせは5年半前の幕下時代に1度対戦して以来。「同い年ですから、負けたくない気持ちがありますね」。同じく26歳の翠富士には5番取って3勝2敗と好勝負を繰り広げ、同年代のライバルたちと熱のこもった稽古を展開した。

 照ノ富士とは実戦的な申し合いではなく、仕切り線の位置からぶつかり稽古のように何度も当たって押す「あんま」で10番。そのままぶつかり稽古でも重い胸を借り、転がされる度に苦悶(くもん)の表情を浮かべた。稽古後には「めちゃくちゃ重かったです。死ぬかと思いましたよ」と苦笑い。「キツかったですけど、横綱とこんなに取れることはなかなかないので」と感謝した。腰の割り方の丁寧な指導を受け、稽古後にはモンゴル語で談笑するなど同郷の先輩から目をかけてもらっている様子がうかがえた。

 この1週間で荒汐部屋、高砂部屋に続いて3部屋目の“出稽古行脚”。横綱の胸を借り「3月場所のために、これからのためになると思う」と充実感を漂わせた。初場所で11勝を挙げ、新関脇昇進が確実な春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)では大関への足固めに挑む。「いろんな人に言われますけど、やるのは自分しかいないので。一生懸命やることをやって」。今後も追手風部屋などへ出向く予定という次期大関候補は、連日の猛稽古で力をつけて一つ上の番付を狙っていく。

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2023年2月16日のニュース