照ノ富士「自分との勝負」春場所出場へ意欲 膝の状態は「戻りつつある」霧馬山と10番あんま

[ 2023年2月16日 16:44 ]

あんまで霧馬山を転がす照ノ富士(撮影・前川 晋作)
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 大相撲の横綱・照ノ富士(31)が16日、東京都江東区の伊勢ケ浜部屋で稽古を行った。

 この日は稽古場に降りてから約2時間半、四股やすり足、腕立てなどの準備運動を入念に行ってから土俵に入った。申し合いではなく、出稽古に訪れた小結・霧馬山(26=陸奥部屋)を相手に胸を出して押させる「あんま」で10番。その後はぶつかり稽古でもガッチリ残して稽古をつけた。

 同郷・モンゴル出身の後輩に大きな期待をかけている。「次の大関を狙える位置で活躍している。本人もやる気を出して頑張っているし今一番その意識を高く持っている」と評価。申し合いで霧馬山が十両・熱海富士(20=伊勢ケ浜部屋)に寄り切られると「ここでまわせなかったら(連勝し続けられなかったら)大関は無理だろ」と厳しい声も飛ばした。

 照ノ富士は両膝のケガで昨年の秋場所を途中休場し、10月に手術。2場所連続全休を経て春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)での復帰を目指している。「まだ1カ月あるので、どこまでもっていけるか。自分との勝負なので」。明言は避けたが、出場への意欲を示した。

 膝の状態は「悪くない。胸を出した感触では重みもだいぶ戻ってきていると思う。戻りつつあるのかな」と順調な回復具合。「たまに、その時の調子で」と申し合い稽古に参加する日もあるという。「できることをやるだけなので」と慎重に話しながらも表情は明るく、多くのファンが待ち望む完全復活へ期待を持たせた。

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2023年2月16日のニュース