35歳・東龍が幕内初勝ち越し 新入幕から苦節10年「長かった」史上1位のスロー記録に感慨

[ 2023年1月19日 18:23 ]

大相撲初場所12日目 ( 2023年1月19日    東京・両国国技館 )

<大相撲初場所12日目>上手投げで平戸海を破る東龍(右)(撮影・西海健太郎)
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 幕内・東龍(35=玉ノ井部屋)が平戸海(22=境川部屋)を破って8勝目を挙げ、幕内で自身初の勝ち越しを決めた。

 平戸海に突っ張られたが、下がりながら肩越しの左上手をつかんで手前に引き落とすような上手投げ。新入幕だった13年夏場所から10年かけ、幕内在位10場所目で初めて勝ち越した。「長かったですね。うれしいです」と感慨深げだった。

 14年名古屋場所で右膝に大ケガを負い、その後は幕下落ちも経験した。「思うように力が入らない時もあった。膝に水が溜まってトレーニングもできなかった」と振り返った。「最近は力が入るようになった」といい、12日目での勝ち越しにつなげた。

 新入幕から幕内初勝ち越しまでに要した場所数は58。明瀬山の29場所を大きく更新する歴代1位のスロー記録となった。「勝ち越しは勝ち越しだけど間が空きすぎているから…」。新入幕から10年、あまりにも長すぎて実感が湧かないようだった。

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2023年1月19日のニュース