東西両地区の第1シードに明暗 ヒートは連勝も最高勝率のサンズは苦杯 ブッカーが負傷

[ 2022年4月20日 14:34 ]

右太腿を痛めて第3Q途中でベンチに退いたサンズのブッカー(AP)
Photo By AP

 NBAは19日にプレーオフ1回戦の3試合を各地で行い、リーグ最高勝率を挙げて西地区の第1シードとなっていたサンズ(64勝18敗)は今季32勝9敗だった地元フェニックス(アリゾナ州)で、プレーイン・トーナメントで2勝して第8シードとなっていたペリカンズ(36勝46敗)に114―125(前半61―56)で苦杯。第1戦は110―99で制したが、ホームで連勝することはできなかった。

 金メダルを獲得した東京五輪の米国代表で、今季チーム1位の26・8得点を挙げていたデビン・ブッカー(25)は31得点を稼いだものの、第3Qに右太腿を負傷。このクオーターの残り4分35秒でベンチに下がり第4Qは出場しなかった。

 第1戦で30得点を稼いでいたクリス・ポール(36)が17得点と14アシストをマークしたものの、ブッカー不在となった第4Qのスコアは31―35。大詰めでの接戦を制することはできなかった。

 ペリカンズは3点シュートを30本中17本成功。今季の成功率(33・2%)は30チーム中27位だったが、この日は56・7%にまで跳ね上がった。

 ブランドン・イングラム(24)が37得点、11リバウンド、9アシストをマークして勝利に貢献。シーズン途中でトレイルブレイザーズから移籍してきたCJ・マッカラム(30)も23得点、8リバウンド、9アシストを記録して3点シュートを10本中6本成功させた。

 このカードの第3戦と第4戦はペリカンズの地元ニューオーリンズ(ルイジアナ州)で22日と24日に開催されるが、サンズのブッカーが復帰できるのかどうかが注目されるところだ。

 東地区第1シードのヒート(53勝29敗)は地元マイアミ(フロリダ州)で第8シードのホークス(43勝39敗)を115―105(前半56―54)で下して2戦2勝。ジミー・バトラー(32)がプレーオフ自己最多となる45得点をたたき出してチームを引っ張った。

 センターのクリント・カペラ(27)を膝の故障で欠くホークスではベンチから出たボグダン・ボグダノビッチ(29)が5本の3点シュートでチーム最多の29得点。第1戦で今季自己最少の8得点に終わっていたトレイ・ヤング(23)は25得点を稼いだものの、3点シュートの成功は10本中2本と精度を欠き、ターンオーバーを10回犯してチームに勢いをもたらすことはできなかった。

 NBAのプレーオフで2戦2勝となったチームのシリーズ突破確率は92・4%。ヒートの2戦2勝は過去17回あるがすべてシリーズを制し、ホークスは2戦2敗を過去25回経験しているが逆転でシリーズに勝ったことは一度もない。

 西地区第2シードのグリズリーズ(56勝26敗)は地元メンフィス(テネシー州)で第7シードのティンバーウルブス(46勝36敗)を124―96(前半60―49)で下して1勝1敗。ジャー・モラント(22)が23得点、9リバウンド、10アシストをマークしてホームでの連敗を免れた。

 西地区第1シードのサンズ(64勝18敗)は地元フェニックス(アリゾナ州)で、第8シードのペリカンズ(36勝46敗)を

 <19日の結果>
 ▼東地区1回戦
(1)*ヒート(2勝)115―105(8)ホークス(2敗)
 ▼西地区1回戦
(8)ペリカンズ(1勝1敗)125―114(1)*サンズ(1勝1敗)
(2)*グリズリーズ(1勝1敗)124―96(7)ティンバーウルブス(1勝1敗)
 *はホームチーム、カッコ内の数字は地区内シード順

続きを表示

この記事のフォト

2022年4月20日のニュース