今振り返る15年W杯後の“五郎丸フィーバー”「違和感あったが、ラグビーの魅力を広める使命と思った」

[ 2020年12月17日 05:30 ]

五郎丸 引退会見

引退会見で自身の今後や日本代表への思いを語った五郎丸
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 ラグビーの15年W杯日本代表で、今月9日に21年シーズン限りでの現役引退を発表したFB五郎丸歩(34=ヤマハ発動機)が16日、浜松市内で引退会見に臨んだ。

 【一問一答】
 ――まだ現役を続けられるように見える。
 「自分に感情がなければできると思うが、アスリートは体力だけでなく気力が大事。気力が衰えていることを感じ、35歳という節目で退くことが、自分にも周りにもベストだと思った」

 ――思い出のシーン、瞬間は?
 「32年もラグビーをしていると一番を選べなくなるが、やはり日本ラグビーの歴史を変えた(15年W杯の)南アフリカ戦は心に残っているし、次の試合でスコットランドに大敗したことも思い出。ヤマハ発動機の入れ替え戦(11年)も一番。全ての試合、全ての練習が一番」

 ――今季の目標は?
 「ヤマハ発動機として初の日本一は(14年度の)日本選手権。トップリーグのタイトルは獲れていない。獲ることが一つも二つもステップアップすることなので、まずは獲りたい」

 ――15年W杯後に五郎丸ポーズで人気になったころの心境は?
 「私一人にフォーカスが当たることは違和感があったが、ラグビーという競技が広がっていない以上、私がその仕事、魅力を広げることが、自分に与えられた使命だと思ってやってきた。あのポーズから入って、ラグビーが好き、他の選手が好きという人が一人でもいれば、やってきた意味があるのかなと思う」

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2020年12月17日のニュース