フロリダで新型コロナの感染者が1日で9000人を突破　バーやビーチは閉鎖

　NBAや北米プロサッカーリーグ（MLS）が再開シーズンを行うフロリダ州で27日、新型コロナウイルスの感染者が9585人に達し、前日に記録していた最多数（8942人）をさらに643人上回った。ここ1週間の感染判明者は3万8745人。陽性率は前日より0・11ポイント下がったがそれでも12・82％と高い数値を示している。

　27日には前日比7・8％増の13万2545件の検査を実施。人口2148万人のフロリダ州でのここ1週間の感染者数は3494→2926→3286→5508→5004→8942→9585となっており、1日で1万人突破という悪夢のような数字も目前に迫っている。同州オーランドでは7月1日からMLS、7月30日からはNBAがシーズンを再開させるが、9000人突破の一報を受けて同州の保健当局はバーでの飲酒を禁止し、ビーチなども閉鎖させる運び。すでに13万人以上が感染して3390人が死亡しているが、現時点での入院患者は1万4136人に達しており、医療体制もひっ迫している。

　また大リーグのアストロズとNBAのロケッツが本拠を置いているテキサス州ヒューストンでは感染者急増に伴う医療体制の危機が迫っているために緊急事態宣言を発令。アストロズは7月1日からキャンプ、ロケッツは個人練習をすでに行っているが、市民は不要不急の外出をとどまるように求められた。なおフロリダ州には大リーグがマーリンズとレイズ、NBAがヒートとマジック、NHL
がライトニングとパンサーズ、NFLがバッカニアーズ、ジャガーズ、ドルフィンズと北米4大スポーツに所属する計9チームが本拠を置いており、今後の練習、キャンプ、そして公式戦消化に大きな影響が出るのは避けられない状況となっている。