田中瑞希21歳、初V王手!黄金世代10人目快挙へ単独首位キープ

[ 2020年6月28日 05:30 ]

女子ゴルフツアー アース・モンダミン・カップ第3日 ( 2020年6月27日    千葉県 カメリアヒルズCC=6622ヤード、パー72 )

16番、ティーショットを放ち笑顔で打球を見つめる田中瑞希(Getty Images/JLPGA提供)
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 ツアー初優勝を目指す田中瑞希(21=フリー)が3バーディー、1ボギーの70で回り、通算11アンダーで首位を守った。優勝すれば「黄金世代」10人目の優勝となる。3打差の2位には「ミレニアム世代」の古江彩佳(20=フリー)と、18歳のルーキー、西郷真央(大東建託)が並び、今季初戦の最終日最終組はフレッシュな顔ぶれとなった。昨季の賞金女王、鈴木愛(26=セールスフォース)は通算7アンダーの4位。虎視眈々(たんたん)と逆転優勝を狙う。

 協会公式サイトのプロフィル欄では「身体の割には、飛びます!そしていつも笑顔です」とPRする。優勝争いの中心にいながら気負うことなく笑顔でラウンド。田中は「耐えるゴルフだったが、緊張感はなかった」と単独首位を守った一日を振り返った。

 予選の2日間でパーオンを外したのがわずか4度。安定感を誇ったショット力が、この日は鳴りを潜めた。1番で2・5メートルを沈めて幸先よくスタート。その後はチャンスをつくれなかったが第1打を右ラフに打ち込んで3打目勝負となった10番でパーセーブ。「まだ流れは途切れていない。1個(バーディーが)来れば続くかな、と」と14番、16番のバーディーにつなげた。身長1メートル51ながら1Wの飛距離は250ヤードを誇る。18番では第1打をキャリーだけで250ヤード地点までかっ飛ばした。

 新型コロナウイルスの感染防止対策として観客を入れずに開催されている。いつもならギャラリーの大声援を受ける優勝争い。「あまり見られてやれるタイプじゃないから、こっちのほうが落ち着いてできてる」と「新しい様式」での試合を満喫している。

 自身初の最終日最終組は、3打差で追う20歳の古江と18歳の西郷と同組。「自分が一番年上というのは凄く新鮮」と笑うが、「緊張感よりワクワクの方が強い」と後輩に黄金世代の意地を見せる覚悟だ。昨秋は3度目の挑戦でプロテストに合格。今季初戦から訪れたビッグチャンスを楽しむかのように「自分のことを知らない人も結構いると思うけど、みなさんに知ってもらえたら」と笑顔を振りまいた。

 ◆田中 瑞希(たなか・みずき)1998年(平10)10月24日生まれ、熊本県出身の21歳。8歳からゴルフをはじめ、熊本国府高では大里桃子と同学年で、14年の全国高校選手権団体戦を制した。3度目の挑戦で昨年のプロテストに合格。単年登録で出場した昨季は33試合に出場し、賞金ランク80位だった。QTランク17位。趣味はショッピング。1メートル51、50キロ。血液型A。

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