【箱根に駆ける】神奈川大・鈴木健吾、初箱根で沿道から叱咤…悔しさ糧に大きく成長

[ 2017年12月31日 09:30 ]

ガッツポーズする神奈川大・鈴木健
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 4年間の集大成を見せる。前回大会2区区間賞の神奈川大・鈴木健吾主将(4年)は、初めての箱根で味わった苦い経験を糧に成長を続けてきた。

 「あの悔しさは、今もずっと自分の中で生きている」。1年からメンバー入りし6区を任されたが、区間19位の低調な走りに沿道からは「何やってんだ!」と叱咤(しった)の声が飛んだ。高校時代はほぼ無名。結果を求められる厳しさを思い知り「半端な気持ちで臨んではいけない」と意識が変わった。

 元々高校時代から、故障を心配した監督に止められるほどの練習の虫。しかし、その傾向は一層強くなり「どれだけ練習してきたかで、スタートラインに自分の結果はついている。練習が全て」。練習であっても思うようにいかないときは、涙をこらえて悔しがるほどだ。

 昨夏の合宿では4週間で1200キロを走破。豊富な練習の積み重ねが、前回ついに実を結んだ。2年時に続き走った「花の2区」で歴代8位の1時間7分17秒で神奈川大史上初となる区間賞を獲得。12年ぶりのシード権奪回に貢献した。

 その後も順調に成長し、3月の日本学生ハーフマラソン選手権を1時間1分36秒の大会記録で優勝。8月に台北で行われたユニバーシアードのハーフマラソンで銅メダル。夏の走り込み不足で出雲駅伝は回避したが、11月の全日本大学駅伝では鈴木健が最終8区で逆転し、20年ぶりの優勝に導いた。

 同じく20年ぶりとなる箱根路制覇はチームの悲願。個人では2年連続の2区区間賞も懸かる。順位を上げるにつれ、沿道の声は激励に変わった。大学近くを走る2区。「応援はどこの大学よりも凄くて、本当に鳥肌が立つくらい」。成長の証ともいえる大歓声が快走を後押しする。

 ◆鈴木 健吾(すずき・けんご)1995年(平7)6月11日、愛媛県宇和島市生まれの22歳。宇和島東高出身。自己ベストは1万メートル28分30秒16。好物はみかん。勝負メシは餅3個入りの力うどん。来年2月には東京マラソンに出場予定。1メートル63、46キロ。来春、富士通入社予定。

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