【黒岩敏幸の目】Sスケート代表、4年でレベルUP!女子8つ以上メダル狙える

[ 2017年12月31日 08:20 ]

スピードスケート平昌五輪代表選考競技会最終日 ( 2017年12月30日    長野市・エムウエーブ )

平昌五輪の代表に選ばれた(前列左から)菊池、佐藤、高木菜、高木美、小平、郷、神谷、押切(後列左から)土屋、一戸、中村、ウイリアムソン師円、長谷川、加藤、山中、小田
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 この代表選考会では小平、高木美の二枚看板に隠れがちだった他の女子選手の頑張りが光った。最終日の5000メートルでは押切と高木菜が個人種目でも代表権を獲得。初日の3000メートルでは佐藤が足の故障の影響を感じさせない滑りができていた。金メダルが期待される団体追い抜きに出場する選手たちは皆いい仕上がりだった。また、500メートルの郷も面白い存在だ。小平の500メートル、1000メートル、高木美の1000メートル、1500メートル、3000メートル、佐藤らが出場するマススタートを含めて8つ以上のメダルのチャンスがある。

 男子は500メートルの加藤、長谷川、山中の3人に力がある。同種目はW杯の表彰台も毎回顔触れが変わるなど混戦模様だ。2回滑走から1回滑走にルール変更となり、どちらのレーンに入るかも勝負を左右しそうだ。かつてはインスタートが有利とされたが、バックストレートで追うことができるアウトスタート有利と捉える選手が増えている。

 全体的にソチ五輪からレベルが上がり、自信を持って世界と戦えるチームになった。(92年アルベールビル五輪男子500メートル銀メダリスト)

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2017年12月31日のニュース