京都成章完封!黒沢尻工に54―0“ラグビー神社”参拝効果だ

[ 2017年12月31日 05:30 ]

第97回全国高校ラグビー第3日   京都成章54―0黒沢尻工 ( 2017年12月30日    東大阪市・花園ラグビー場 )

<京都成章・黒沢尻工>前半15分、ディフェンスを振り切り、舌を出しながら右隅にトライを決める京都成章・堀田(左下)
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 あいさつ代わりの無失点発進だ。堅守が看板の京都成章(京都)が黒沢尻工(岩手)のフォワードを粉砕した。ボールを保持してジリジリ進められても、微動だにしない。逆に奪った後、バックス陣のカウンターがさく裂。Aシードにふさわしい完勝をした。

 「成章はディフェンスのチーム。無失点はいいスタートだと思います。今年はフォワードだけでなくバックスも強い。フォワードが奪ったら僕らが仕留めるイメージでいます」

 言葉の主のWTB堀田礼恩は、強靱な足腰と突破力に加え、体を張ったプレーを再三見せた。前半15分には12―0につながるトライを挙げた。守から攻が今季のテーマ。それを体現すべく、大会直前にチームの結束を強める出来事があった。

 31人の全3年生とその保護者で京都市の下鴨神社内にある“ラグビー神社”を初めて参拝。関西でラグビーが産声を上げた「第一蹴の地」の石碑の前で、おはらいを受けた。

 湯浅泰正監督(53)は「歴史を知ることは大事なこと。神社ができたと聞き、是非行かせてもらおうとなった」と狙いを明かした。堀田は効果を口にする。「3年生全員で行ったので、最後の大会に向けて一つになれた」。士気も運気も上げ、初のAシードで臨む大会に入っていた。

 守備力で2年連続4強入りをした08、09年度の映像を、この日の朝に見たのも選手の刺激になった。元日の3回戦は流通経大柏(千葉)。ゴールラインは簡単に割らせない。

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