“膝つき抗議”のキャパニックがNFLを提訴

[ 2017年10月16日 11:07 ]

不服申し立てを行ったキャパニック(写真中央=AP)
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 NFL元49ersのQBで2013年にはスーパーボウル出場に貢献したコリン・キャパニック(29)がNFLを「各オーナーが共謀して自分を排除している」として裁判所に不服申し立てを行った。

 キャパニックは昨季、警察官による黒人射殺事件をきっかけに、人種差別と偏見に抗議する形で試合開始前の国歌吹奏の際に膝をついて注目を集めた。以後、各チームに同じ行動をとる選手が増え、今季はトランプ大統領の「膝をつく選手はクビにしろ」という発言をきっかけに、腕を組んだりイスに座ったりして整列しない選手が目立つようになった。

 ただし「共謀」の事実を証明するのは困難とみられており裁判所の判断が注目されるところ。キャバニックは2012年シーズンにアレックス・スミス(現チーフス)から先発の座を奪ってスーパーボウルにチームを導いたがその後は不振。とくにパス成功率が悪く、昨季は先発の座を追われ、結局オフに自身が保有していたオプション契約を破棄してFAとなっていた。

 NFLでは一時、レイベンズが獲得に興味を示したが契約には至らず、スーパーボウル出場経験がありながら現在までキャパニックは“無職”の状態。これが規律を乱すことを嫌ったオーナーによる「目に見えない処罰」と受け取られていた。

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2017年10月16日のニュース