19歳・金谷90年ぶりアマV夢散…1打差2位「プロとの差」

[ 2017年10月16日 05:30 ]

男子ゴルフツアー 日本オープン最終日 ( 2017年10月15日    岐阜県関市 岐阜関カントリー倶楽部東コース=7180ヤード、パー70 )

1番、ティーショットを放つ金谷拓実
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 称賛の声に対し、金谷は首を横に振った。「2年前より悔しい気持ちは大きいです。これから先、16番、17番のパッティングを練習しようと思いました」。90年ぶり、史上2人目のアマチュア優勝は逃したものの、2年前の11位を大きく上回る2位。しかも最終組で池田と最後まで競った。雨の中で大接戦を見守った約4800人のギャラリーから「お疲れさま」「よく頑張った」とねぎらいの言葉も受けた。だが、19歳の胸中は善戦の満足感より、惜敗の悔しさがはるかに上回った。

 3番でチップイン、4番で10メートルをねじ込み、連続バーディー。いきなり1打差にまで迫った。だが、「優勝がちらついてきた」後半、手元が狂った。16番は1メートルのパーパットを引っかけ、17番は2・5メートルのバーディーパットを外した。「11番や18番で勇太さんが1Wを振るのは自信があるから。プロとアマの差なのかなと思いました」と、大学の先輩が土壇場で見せた底力に脱帽した。

 1世紀近い空白は埋められなかったが、プロ転向前の松山英樹や片山晋呉らの3位を上回る1打差の2位。等身大の19歳が昨年の賞金王に冷や汗をかかせたのは事実だ。

 「最後まで諦めないプレーをしようと決めていた。そこはできたと思うし、自信にはなった」

 2年前の日本アマチュアを史上最年少で制したトップアマは着実に階段を上っている。

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2017年10月16日のニュース