【丸山茂樹 メジャー基準】松山17番の痛恨ダボ 刻んでも良かった

[ 2017年7月23日 05:30 ]

米男子ゴルフツアー 第146回全英オープン第2日 ( 2017年7月21日    英国サウスポート ロイヤルバークデールGC=7156ヤード、パー70 )

9番、バーディーパットを外し険しい表情を見せる松山
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 過酷な気象条件の中で松山はよく我慢した。残念だったのは17番のダブルボギーだ。セミラフからの第2打を引っかけて左サイドのブッシュに打ち込んでしまった。ピンが難しい位置だったので、フェアウエー右のバンカーを越えてグリーンの近くまで運んで勝負したかったのは分かる。

 ただ前方に丘がありブラインドになっていたので、無理せずに短いクラブでバンカーの手前に刻む攻め方でも良かったのではないか。松山のアイアンの技術なら150ヤードくらい残ってもバーディーチャンスをつくることはできただろう。

 もちろん松山なりに判断して自信を持って打ったショットだと思う。あくまで結果論になるが、無理をする状況ではなかったのではないかと感じる。

 雨の影響は大きかった。雨の日はレインウエアを着るからスイングもしにくいし、リズムを保つのが難しい。私は打ち急がないように注意していた。ただ全英オープンでは風と寒さも加わる。そんなタフな状況ではたとえ気をつけていても必ずミスは出るものだ。ある意味、諦めるところは諦めるという割り切りが必要になる。

 首位とは6打差がついた。ただ基本的にはスイングもパットのストロークも崩れてはいないので悲観する必要はない。決勝ラウンドでの追い上げに期待したい。 (プロゴルファー)

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2017年7月23日のニュース