【玉ノ井親方 視点】1メートル91、195キロ生かした碧山流の攻め

[ 2017年7月23日 09:13 ]

大相撲名古屋場所14日目 ( 2017年7月22日    愛知県体育館 )

碧山は取り組みの時間がいっぱいになり気合の入った表情を見せる
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 碧山が、千秋楽に優勝の可能性を残した。豪風戦は立ち合いから突き放して一気に前に出ると、最後はもろ差しになられながらも、そのまま押し出した。自分からどんどん攻めて、反撃の隙を与えず、膝を曲げ重心を低く取っていたのが良かったね。

 今場所は下半身の動きがいい。前傾姿勢を保っていて、体が伸びきっていたのは、負けた相撲くらい。立ち合いで当たった後も手が伸びているし手数も多い。以前は攻めが遅いところも見られたけど、自分からどんどん攻めていくようになった。それだけ体調もいいのだろう。上背があって懐も深く、1メートル91、195キロの体で押し相撲に徹しているところも面白い。

 千秋楽はどうなるか分からないけど、目の前の勝負に集中して、自分の相撲を取り切ることが一番。それが次にもつながっていくと思うよ。 (元大関・栃東)

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2017年7月23日のニュース