谷原 初世界選抜入りへ上位進出誓う 20日開幕全英オープン

[ 2017年7月19日 05:30 ]

全英オープン練習ラウンド、18番グリーンに到着しクラブハウスを背に笑顔を見せる(左から)谷原、松山、丸山
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 谷原秀人(38=国際スポーツ振興協会)が初の世界代表入りを引き寄せる。男子メジャーの全英オープンは20日にロイヤルバークデールGCで開幕。現在、欧州ツアーの賞金ランク10位につける谷原は、世界選抜と米国選抜の団体対抗戦プレジデンツ・カップ(9月28日開幕、米国)の選考ランクでも圏内の10位につける。今大会の成否が代表入りへの大きな鍵を握る。

 世界選抜は9月4日の世界ランキングによって決まる。米国と欧州を除いた地域の上位10人が自動的に選出され、その後に主将推薦2人が選ばれる。今大会の練習場では、世界選抜副主将のエルス(南アフリカ)が谷原のプレーを気にかけるなど周囲では関心が高まりつつあるようだ。

 メジャーの今大会はポイント配分が大きく、来月の全米プロ(8月10〜13日)とともに当落線上の選手たちの命運を左右する。選考ランク10位の谷原もまさにその一人だ。松山英樹(25=LEXUS)はすでに3大会連続の選出は間違いない状況だが、日本から2人が代表入りとなれば98年の尾崎直道、丸山茂樹以来19年ぶりとなる。

 米国と欧州の対抗戦ライダー杯にならい、94年から始まったのがプレジデンツ杯。2年に1度行われ、今年は9月28日から米ニュージャージー州のリバティ・ナショナルGCで開催され、今回の米国選抜の副主将にはタイガー・ウッズも名を連ねている。

 谷原は今季は視線を海外に向け、日本ツアーで前年優勝の2大会を欠場してでも欧州ツアーに積極参戦してきた。後半戦も日本オープンを欠場してイタリアやトルコ、南アフリカの大会を転戦する構えでいる。「いろんなコースでプレーできることが楽しい。うまい選手も多いし、自分がうまくなるために常にチャレンジしているところがある」と意義を語っていた。

 今回の全英の会場は強風と複雑な傾斜でコースの難度は高く、前に開催された08年大会の優勝スコアはハリントン(アイルランド)の3オーバーだった。世界選抜入りも見据える谷原は、武器のパットで上位進出をうかがう。

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2017年7月19日のニュース