稀勢イライラ 連合稽古で負け越し、左差せず苦闘「クソッ」

[ 2017年7月1日 05:30 ]

二所ノ関一門の連合稽古で、嘉風(右)に寄り切られる稀勢の里
Photo By 共同

 大相撲の二所ノ関一門連合稽古が30日、愛知県瀬戸市の尾車部屋で行われ、名古屋場所(9日初日、愛知県体育館)で左上腕などの負傷から復活を目指す横綱・稀勢の里(田子ノ浦部屋)が精彩を欠いた。

 小結・嘉風(尾車部屋)と21番取って9勝12敗。いきなり4連敗するなど、なかなか左を差せずに苦戦した。土俵を割ると「クソッ」と羽目板を叩いてイライラを爆発させ、左腕を返されると顔をしかめる場面もあった。番数の多さが収穫かと聞かれると「それくらいじゃないの」と苦笑い。1日も連合稽古があるだけに「また明日。修正していく」と話した。

 夏場所初日に稀勢の里を破った嘉風は「左を差させず、右上手を取らせない。それだけを考えた」。35歳のベテランは狙い通りの攻めに満足げだった。

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2017年7月1日のニュース