攻守にベテランの味!久保3戦連発!氷上のこじはる・藤本那も神セーブ連発!

[ 2017年2月13日 05:30 ]

アイスホッケー平昌五輪女子最終予選最終日   日本3―1ドイツ ( 2017年2月12日    北海道・白鳥王子アイスアリーナ )

第3ピリオド、3点目を決め喜ぶ久保(右から2人目)
Photo By 共同

 スマイルジャパンの攻守の要が、大一番で輝きを放った。FW久保英恵(34=西武)は2―1で迎えた第3Pに値千金のゴール。今予選は3戦連発の5得点。「自分自身でも驚いている。毎試合結果を残せてうれしい。やっと終わったというか、ホッとした」。平昌切符獲得に、チームで2番目に年長のベテランは安どの表情を浮かべた。

 中学3年で初めて日本代表に選ばれ、相手ゴールに迫り続けてきた。抜群の決定力から“氷上のスナイパー”と呼ばれる。この日の得点も狙い澄ました一撃だ。ゴールまで距離はあったが、フェースオフからつながったパックを思い切って打ち抜いた。「打つ瞬間にはコースが見えていた。大事な時に得点が入って、神様が味方してくれたなと本当に思う」。10年には一度現役を引退しながら、11年の女子サッカーW杯でなでしこジャパンが優勝したことに刺激を受けて復帰。頼れるエースは健在だ。

 スナイパーが役割を果たせば、美しき守護神も燃えた。AKBの小嶋陽菜似のGK藤本那菜(27=ボルテックス札幌)は好セーブを連発。残り2分、GKを下げたドイツの決死のアタックもチーム一丸で乗り切った。ドイツ戦のベストプレーヤーに選出された“氷上のこじはる”は、試合後に国歌を聴くと涙。「うれし泣きって経験したことがない。このチームでやってこられて良かった」と充実感に浸った。

 久保はエースとして、藤本那は正GKとして14年ソチ五輪に出場。全敗に終わった悔しさは今も忘れていない。「改善するところはある。もっとレベルアップしたい」と久保が言えば、「これからさらにハードな練習が続くと思うけど、みんなで乗り越えていきたい」と藤本那。スナイパーが仕留め、守護神がピンチを切り抜ける。夢舞台での進撃にも2人の活躍は欠かせない。

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