松山 2差2位 日本男子初の出場2戦連続Vへ

[ 2017年1月9日 05:30 ]

米男子ゴルフツアーSBSチャンピオンズ第3日 ( 2017年1月7日    米ハワイ州カパルア プランテーション・コース(7452ヤード、パー73) )

声援に応える松山(AP)
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 6位で出た松山英樹(24=LEXUS)は8バーディー、1ボギーの66と伸ばし通算16アンダー、203で首位と2打差の2位に浮上した。3日連続で67をマークしたジャスティン・トーマス(23=米国)が通算18アンダーで単独首位に立っている。出場は昨年の米ツアー優勝者に限られ32人が参加している。

 今の松山にとっては大したことではないのかもしれない。8バーディー(1ボギー)を重ねてこの日のベストスコア66で回った。米ツアーでは昨季最終戦ツアー選手権第3ラウンドから13ラウンド連続の60台。それでも「何が良いというわけじゃないけど、ミスが少なくできたかなという感じ」と事もなげに言った。

 前半で2つ伸ばし、後半に猛チャージをかけた。10番で残り98ヤードの第2打をピンにぴたりと付け、12番は3・5メートルのスライスラインを沈めた。

 14番ではショートゲームで観客を沸かせた。グリーン手前のラフ残り7ヤードからSWでカップに放り込みチップインバーディー。「8番で(アプローチを)ミスした後だったから、入ってくれてうれしかった」と右手でガッツポーズをつくった。米ツアー公式サイトの「ショット・オブ・ザ・デー」に選出された一打で加速するとパー5の15番、18番はいずれも第2打をグリーン近くに運び、パターで寄せてスコアを伸ばし、2位に浮上した。

 フェアウエーキープ率は3日間で一番良い80%。パーオンを逃したのは3ホール。「逆に悪くなっている。もうちょっと(ピンの)近くに付ける距離感が欲しいし、ティーショットも。自分の中ではまだまだ」と相変わらず自己評価は低いものの、ショットは安定していた。

 合計パット数は初日32、2日目29、この日が27と改善した。「最後(18番の1・5メートル)のバーディーパットも入っているし、12番も良いタッチでストロークできた」と感触も良くなってきた。

 首位のトーマスは、松山が2位になった昨年10月のCIMBクラシックの優勝者。この3カ月で松山が唯一負けた相手だ。最終日最終組の直接対決でリベンジする機会を迎えて「弱点のない選手。飛距離もあるし、素晴らしいショートゲームを持っているし、パットもうまい。追いつくには伸ばさないといけない」と気を引き締めた。

 勝てば日本男子単独最多となる米ツアー通算4勝。シーズン2勝も、出場2戦連続勝利も達成すれば日本男子初の快挙だ。また現在6位の世界ランキングは5位に上昇する可能性が高い。「過去5戦4勝で得た自信は大きい。自分のプレーができれば(優勝の)チャンスはある」。松山は頂点だけを見ている。

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2017年1月9日のニュース