スノボ強化指定2選手未成年飲酒で処分 スキー連盟5カ月公表せず

[ 2016年10月27日 05:30 ]

 全日本スキー連盟(SAJ)は26日、東京都内で緊急会見を開き、今年2月20日にスノーボード・ハーフパイプ男子の強化指定選手4人が連盟の定める行動規範に反し、札幌市内のクラブで飲酒していたと発表した。4人のうち2人は未成年選手だった。SAJは4月にもスロープスタイル男子の未成年選手2人が米国遠征中に大麻を使用していたとして無期限の登録停止処分を下した。選手の度重なる不祥事に、競技団体の管理能力が問われることになる。

 飲酒があったのは全日本選手権の最終日の競技終了後。すでに店内にいた成人2選手に、SAJとは関係のない人物が未成年選手2人を連れて入店し、合流したという。5月中旬に関係者からコーチに情報提供があり、その後に調査したところ、4人とも事実を認めた。発覚から5カ月を経過したこの時期の公表について、北野貴裕会長は「4人とも日本スポーツ振興センターからアスリート助成を受けており、本連盟として返還を検討している。関係団体と相談している段階なので公表を控えた」と苦しい弁明だった。「対応が遅れたことは反省している」としたが、隠ぺい行為の疑いは免れない。

 10年バンクーバー五輪の服装問題を皮切りに、たびたび競技外で世間を騒がせるスノーボード選手。同会長は「スノボ選手一くくりではない。真面目に取り組んでいる選手がほとんど」と話したが、18年平昌(ピョンチャン)冬季五輪に向け、世間の目がより厳しくなることは必至だ。

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2016年10月27日のニュース