奈紗 最初で最後?女子高生プロ 伊藤園L出場後は米ツアーへ集中

[ 2016年10月27日 05:30 ]

成田空港でデビュー戦への意気込みを語る畑岡奈紗
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 女子ゴルフの日本女子オープンで史上初のアマチュア優勝を達成し、プロ転向した畑岡奈紗(17=茨城・ルネサンス高3年)が26日、米女子ゴルフツアーの来季出場権を懸けた2次予選会が行われた米国から成田着の航空機で帰国した。注目のプロデビュー戦は11月11日開幕の伊藤園レディース(千葉・グレートアイランドC)になることを明かした。

 注目のデビュー戦が決まった。畑岡は「(伊藤園レディースに)出ると思います」と明言。エントリーはまだだが、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)に近日中に申請する意向だ。

 女子高生プロとして注目を集める17歳は「プロらしいプレーができるように頑張りたい」と意気込みを示した。その翌週の大王製紙エリエール・レディース(11月17日開幕、愛媛県)、今季ツアー最終戦のツアー選手権リコー杯(24日開幕、宮崎県)の出場権も持っているが、米ツアーの最終予選会(28日開幕)に照準を合わせるため回避する意向。女子高生プロとしてのツアー出場は伊藤園が最初で最後になる可能性もあるが、「リコーは特別な試合で出たいけど、やっぱり最終予選会を考えると日程的に厳しい」と話した。

 今回の2次予選は、キャディーを務めたナショナルチームのガース・ジョーンズ・ヘッドコーチと“師弟タッグ”で戦った。「日本語で“強い気持ち”と言われた。言われた通りできたと思う」。初日こそ82位と出遅れたが、最終的に19位で最終予選に駒を進めた。最終予選会に進んだことで来季の米下部ツアーの出場資格は得られる見込みで「米国でやりたい気持ちはある」と改めて“米国志向”を強調。米国参戦にあたってのクラブやスポンサーなどの契約については、関係者によると畑岡が現在使用しているダンロップのクラブのほか、ホンマなど複数のメーカーのクラブをテストしているという。

 伊藤園レディースまでは茨城県内の自宅から近いTOTOジャパン・クラシック(11月4日開幕、太平洋クラブ美野里コース)の観戦や練習、休養などに充てる。「プロとして責任があると思う。調子が良くても悪くても良いプレーがしたい」。間近に迫ったデビュー戦を見据えて表情を引き締め、活躍を誓った。

 ◇アマV達成選手のプロデビュー戦

 ▼宮里藍 東北高3年だった03年10月のミヤギテレビ杯ダンロップ・女子オープンで優勝し、同年11月の伊藤園レディースでプロデビュー。初日は3オーバーの75で42位につけた。2日目も74と伸ばせず、51位で予選落ち。

 ▼石川遼 杉並学院高1年だった07年5月のマンシングウェアKSBカップで優勝し、08年1月にプロ転向。同年4月の東建ホームメイト・カップでツアーデビューを飾った。初日は68で回って2位発進。2日目に67をマークして首位に立つと、3日目も順位をキープした。最終日は74とスコアを落とし、5位に終わった。

 ▼松山英樹 東北福祉大2年だった11年11月に三井住友VISA太平洋マスターズで史上3人目のアマ優勝を達成し、大学4年の13年4月にプロ転向。直後に出場した東建ホームメイト・カップは初日67で4位、2日目75で10位、3日目74で40位と順位を落としたが、最終日は66と盛り返して10位で大会を終えた。

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2016年10月27日のニュース