代表監督・中田久美氏「バレー人生の最後を東京に懸ける」

[ 2016年10月27日 05:30 ]

男女バレー新監督会見 ( 2016年10月26日 )

<全日本男女バレーボール新監督就任会見>フォトセッションを行う中垣内祐一・男子監督(左)と中田久美・女子監督
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 中田氏は「バレー人生の最後を東京に懸けたい」と強い決意をにじませた。4年前から率いた久光製薬ではリーグを3度、全日本選手権を4度制覇するなど実績は抜群。82年アジア大会で指揮を執った生沼スミエ以来2人目の女性監督として抜てきされた。「スパルタ、鬼監督とも言われるが、それも使うし、選手と寄り添って話もする」と女性監督の強みとして、時と場合で硬軟を使い分けて指導していくという。

 日本女子バレーで初めて五輪に3大会連続で出場した経験から「戦う集団にするだけ。あまりチャラチャラしているのは好きじゃない」と代表選手に日の丸を背負う自覚を求めた。女子はロンドン五輪で銅メダルを獲得し、リオ五輪は5位だった。長く主力を担った木村沙織(東レ)が今季限りでの引退を表明し、世代交代が急務。「セッターとキャプテンは早めに固定したい」と早急にチームの土台づくりを進める。

 ◆中田 久美(なかだ・くみ)1965年(昭40)9月3日、東京都生まれの51歳。80年に15歳1カ月で日本代表デビュー。84年ロサンゼルス五輪銅メダル、88年ソウル五輪4位、89年W杯ベストセッター賞、92年バルセロナ五輪5位。96年5月現役引退。引退後は日本女子ユース代表などのコーチを経て、12年からプレミアリーグ女子の久光製薬で監督を務める。

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