羽生「出来70%」「精神状態グチャグチャ」でも首位発進&110点超え

[ 2016年3月31日 12:25 ]

SP首位発進した羽生結弦(AP)

フィギュアスケート世界選手権男子SP 

(3月30日 ボストン)
 フィギュアスケートの世界選手権は30日(日本時間31日)、米ボストンで男子ショートプログラム(SP)が行われ、2季ぶりの優勝を狙う羽生結弦(21=ANA)は110・56点をマーク。貫禄の首位発進となった。

 羽生は「気持ちよく滑った。(出来は)70%くらい」としながらも、3つのジャンプを危なげなく成功。冒頭の4回転サルコーを鮮やかに決めると、続く4回転―3回転の2連続トーループ、演技後半のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は流れるよう。昨年12月に自身がマークした世界歴代最高得点110・95点に0・39点と迫る高得点を叩き出した。

 SP前の公式練習中、デニス・テン(22=カザフスタン)が羽生の滑りを妨げる場所でスピン。羽生は「それはねえだろ、お前!」と声を荒らげた。前日29日の公式練習でも、羽生は曲がかかっている最中にテンと接触しそうになり、演技を中断せざるを得なかった。

 テンとのトラブルで「精神状態がグチャグチャな中」だったが「ショートプログラムの曲(「バラード第1番」)の背景やファンの気持ちを大事にしながら滑ることができた」と冷静さを取り戻した。

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