愛知26年アジア大会立候補も…リニア開業に合わせ27年開催要請へ

[ 2016年1月5日 05:30 ]

 愛知県の大村秀章知事は4日の記者会見で、2026年に予定されている第20回アジア大会の開催地に立候補する意向を明らかにした。16年度に、招致に向け競技場などの具体的な調査を進める。

 アジア大会は五輪と同様、夏季と冬季の大会があり、それぞれ4年ごとに開催される。愛知が招致を進めているのは夏季大会で、実現すれば58年の東京、94年の広島に続き、3度目の日本開催となる。

 メーン会場は名古屋市内を想定。会見で大村氏は、リニア中央新幹線の東京・品川―名古屋間が27年に開業を予定していることに触れ、「リニアのインパクトを世界へ発信したい。巨大な大会なので、まずは状況を整理していく」と述べた。

 名古屋にとってリニアの開業は、「NAGOYA」を世界に売り込む願ってもないチャンス。ただその開業は、現在の予定では大会の翌年。そのため大村知事は、4年ごとのアジア大会を1年遅らせ、リニア開業の27年に合わせることができないか要請するという仰天プランを表明。県のスポーツ振興課も「可能性はゼロじゃない」と“共闘”するとした。

 開催地の希望が受け入れられたケースがある。18年のインドネシア・ジャカルタ大会で、アジア・オリンピック評議会(OCA)は19年としていたが、大統領選があることから1年前倒しを希望し受け入れられた。当初、同大会から開催年を五輪の前年に調整するため、14年韓国・仁川大会の次の大会を5年後にする予定だった。

 開催地はOCAが18年ごろに決める。リニア開業とアジア大会が合体すれば、20年東京五輪・パラリンピック以上の盛り上がりが期待できる?

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