ジャンプ週間開幕　葛西５位　試行錯誤助走路の滑り「固まった」

ジャンプ週間開幕戦で５位となった葛西（ＡＰ）

ノルディックスキー　Ｗ杯ジャンプ男子

（12月29日 ドイツ・オーベルストドルフ）
　２９日に伝統のジャンプ週間開幕戦を兼ねて個人第８戦（ＨＳ１３７メートル、Ｋ点１２０メートル）が行われ、４３歳の葛西紀明（土屋ホーム）は１２７メートル、１３３・５メートルの合計２９０・６点で５位。１対１で対戦する１回目を勝ち抜き、２回目に順位を上げたが表彰台には届かなかった。地元ドイツのセベリン・フロイントが１２６メートル、１３７・５メートルの３０７・２点で今季３勝目、通算２１勝目を挙げた。

　着地した葛西は右手でガッツポーズをつくった。「最高。いいジャンプ」。２回目はＨＳまで３・５メートルと迫り飛型点も審判員５人中４人が１９点とまずまず。今季３度目の１桁順位となる５位と健闘。１回目はやや強めの追い風の条件でＫ点を７メートル越え「ここ最近にないくらい」という出来に手応え。尻の高さで試行錯誤していた助走路の滑りも「固まった」と迷いが消えた。Ｗ杯個人総合で予選落ちの心配がなくなる１０位に浮上し葛西は「（次は）得意なガルミッシュパルテンキルヘン。表彰台に上がりたい」と威勢が良かった。