「土俵の充実は絶対」八角新理事長、就任会見で意欲

[ 2015年12月18日 16:35 ]

就任の記者会見をする日本相撲協会の八角新理事長

 日本相撲協会の八角新理事長(52)=元横綱北勝海、本名保志信芳、北海道出身=が18日、東京・両国国技館で就任の記者会見を行い、「北の湖理事長の思いを後世に残していかないといけない。土俵の充実は絶対だ」と述べ、11月20日に62歳で急死した北の湖前理事長(元横綱)の後継者として意欲を口にした。

 相撲協会は来年1月下旬に役員候補選挙を実施予定で、3月の春場所後に開く評議員会を経て新体制を発足させ、あらためて理事長を選ぶ。八角理事長の任期は当面3月までだが、回復した相撲人気の持続のために「伝統を守りつつ、改革もしていかないといけない」と柔軟な姿勢も示した。

 相撲協会関係者によると、理事長選出を3月まで見送る意見が出るなど、選出はスムーズに行われず、今後も難しい運営が予想される。新理事長は「相撲界全員が一丸となってやっていきたい」と団結を訴えた。

 事業部長には尾車巡業部長(58)=元大関琴風、本名中山浩一、三重県出身=の兼務が決定し「命懸けで八角理事長を支えていきたい。開かれる相撲協会になっていけたらいい」と語った。

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2015年12月18日のニュース