レブロン 観戦の有名ゴルファー夫人と激突、搬送 会場は沈黙

[ 2015年12月18日 18:02 ]

搬送されるプロゴルファー、ジェイソン・デイのエリー夫人(AP)

 NBAは17日に各地で3試合を行ったが、キャバリアーズのレブロン・ジェームズ(30)が地元クリーブランドで行われたサンダー戦の第4Qに最前列で観戦していた女性に激突するハプニング。試合会場となったクイッッケン・ローンズ・アリーナは2万人の観客で満員となっていたが、一瞬沈黙に包まれた。

 この女性は、今季のゴルフ「全米プロ」を制して世界2位にランクされているジェイソン・デイ(28=オーストラリア)のエリー夫人で、11月11日に第2子を出産したばかり。ジェームズは第4Qの残り5分、ルーズボールを争った際にコートサイド席に突進し、デイの真横にいたエリー夫人の正面からぶつかってしまった。

 ジェームズは「ぶつかったあとは彼女の手の上に乗っかってしまった。ルーズボールをキープしようとしたので仕方がなかったが、こんなことになって残念。とても心配している」と不安そうな表情。試合は104―100(前半46―47)で勝ち、ジェームズは33得点11アシスト9リバウンドというあわやトリプルダブルの大活躍を見せたが、そこに勝者の笑顔はなかった。

 2メートル3、113キロの巨体をまともに受けたエリー夫人は頭部を固定して病院へ搬送。デイも付き添ってアリーナを後にした。デイ夫妻はオハイオ州コロンバス在住で、何度かキャバリアーズのホームゲームを観戦していた。

 なおキャバリアーズは4連勝で17勝7敗。故障者は多いものの、依然として東地区全体で首位の座をキープしている。サンダーはラッセル・ウエストブルック(27)が27得点10アシスト、ケビン・デュラント(25)が25得点を挙げたものの惜敗。連勝は6で途切れて17勝9敗となった。

 ホーネッツは地元シャーロットで延長の末に109―99(前半56―44、延長19―9)でラプターズを退けて15勝10敗。チーム2位の平均16・5得点を挙げていたニコラス・バトゥーム(27)は病気で欠場したが、代わって先発したジェレミー・リン(27)が今季自己最多の35得点をたたきだしてその穴を埋めた。

 ラプターズは16勝11敗。デマー・デローザン(26)が31得点、元ホーネッツのセンター、ビスマック・ビヨンボ(26)が自己最多の18リバウンドと7ブロックショットをマークしたが競り負けた。

 ロケッツは敵地ロサンゼルスでレイカーズを107―87(前半52―39)で下して13勝14敗。ジェームズ・ハーデン(26))が25得点、ドワイト・ハワード(30)は16得点15リバウンドを記録した。

 レイカーズは4勝22敗。コービー・ブライアント(37)はチーム最多の22得点を稼いだものの、フリースローは7本中5本失敗した。それでも3試合連続で20得点以上をマーク。この3試合のフィールドゴール成功率は48・9%(今季は33・9%)に達している。

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