錦織にプロスポーツ大賞 既に始動、ビデオで「充実した一年」

[ 2014年12月23日 05:30 ]

日本プロスポーツ大賞に選出された男子テニスの錦織圭のビデオメッセージ

 第47回内閣総理大臣杯日本プロスポーツ大賞の授賞式が22日、都内のホテルで行われ、9月の全米オープンで準優勝した錦織圭(24=日清食品)が大賞に輝いた。一年で最も大きな業績を残したプロスポーツ選手や団体に与えられる同賞で、テニス選手の受賞は初めて。来季に向けて既に米国で始動している本人は欠席したが、ビデオレターで喜びの声を寄せた。

 今年のスポーツ界に錦織が与えたインパクトはやはり強烈だった。これまでは野球やサッカー、ゴルフに大相撲、ボクシングなどに限られていた大賞受賞者。日本人初のトップ10入り、4大大会決勝進出、ツアー最終戦出場という空前の快進撃は、その壁をあっさりと打ち破った。

 日本で2週間ほどの短いオフを過ごした錦織は、既に来季に向けて米国で始動している。マイケル・チャン・コーチの自宅があるカリフォルニアで合宿を行い、現在は練習拠点を置くフロリダに戻って調整を続けている。内閣総理大臣杯は代理で出席したマネジメント事務所関係者が受け取り、米国からのビデオレターで喜びを語った。「今年は充実した一年だった。グランドスラムの決勝に戻ってこられるように飛躍を目指したい」。来年1月4日に新シーズンが開幕し、19日からは早速、4大大会初戦となる全豪オープンが始まる。昨年の大活躍が再現されれば「たくさんの人に夢と希望を与えられるように頑張っていきたい」という誓いも自然と達成されることになりそうだ。

◇日本プロスポーツ大賞受賞者◇
・大賞 錦織圭(プロテニス)
・殊勲賞 白鵬翔(大相撲)、福岡ソフトバンクホークス、金子千尋(プロ野球)
・最高新人賞 逸ノ城駿(大相撲)
・特別賞 樋口久子(女子ゴルフ)、酒井 武雄(プロボウリング)
・NHK賞 白鵬翔(大相撲)

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2014年12月23日のニュース