さくらジャパン リオ切符お預け 来年6月ワールドLで再挑戦

[ 2014年9月30日 05:30 ]

中国に敗れ、引き揚げる中川(手前)ら日本チーム

仁川アジア大会第11日

 リオ切符はお預けだ。女子ホッケーで世界ランク10位の日本代表「さくらジャパン」は、準決勝で同5位の中国に0―1で敗れた。シュート0と決定力に欠き、試合終了3分前にペナルティーコーナーから決勝点を献上。今大会優勝で得られた16年リオデジャネイロ五輪出場権には届かず、来年6月のワールドリーグで再アタックする。

 雨と汗で濡れた頬を、涙が伝う。格上の中国に0―1で屈し、今大会でのリオ切符には届かなかった。中川未由希主将(27=ソニー)は「日本からも凄く応援に来てくれていたので…。シュートまで行けなかったのが今の実力。アジア大会で(リオ切符を)ホントに獲りたかったけど、勝てなかった」と大粒の涙を流した。

 中国側のスクープ(ボールを空中に上げるプレー)を警戒し、ラインを下げる戦術で臨んだが、必要以上に下がりすぎたため有効な攻撃が繰り出せず。シュートを1本も放てなかった。何とか0―0で粘っていた第4クオーター12分、日本が痛恨の反則を取られ、攻撃側が圧倒的に有利なペナルティーコーナーに。強烈なシュートがゴールに突き刺さると、反撃の力は残っていなかった。

 リオ切符には来年6月のワールドリーグで再アタックする。「チャンスが0になったわけじゃない。もう一度チームを見直して、次こそ勝てるチームをつくりたい」と中川主将。10月1日の3位決定戦に勝つことが、リオ・ロードのリスタートになる。

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2014年9月30日のニュース