【仁川からの風】アジア大会 なでしこの強さに学べ

[ 2014年9月24日 14:43 ]

男女で同じ環境に身を置く大会だからこそやまとなでしこの強さを感じる。選手村の環境は決して良くない。部屋にエアコンはなく、窓を開ければ蚊が入る。ある男子サッカー(21歳以下日本代表)選手の部屋では風呂場の排水が悪い。エレベーターが止まったこともある。20人中19人がJリーグのクラブに所属するプロ。普段は恵まれた環境に身を置いており、我慢を強いられているのが現状だ。

一方、なでしこジャパンの選手から不満の声は出てこない。5月のアジア杯(ベトナム)に出場した選手は「ベトナムでは生ものを食べられなかったけど、今回は食べられる」と、むしろ環境が良くなったと笑顔すら見せる。

 男子は来年3月から2016年リオデジャネイロ五輪のアジア予選が始まる。普段通りの力を発揮するには生活環境への適応力は不可欠。女子のたくましさに学ぶべきところはある。

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2014年9月24日のニュース